Meizu 17を発表、Snapdragon 865 5G+Sony IMX686 6400万画素カメラを搭載

Meizu 17を発表、Snapdragon 865 5G+Sony IMX686 6400万画素カメラを搭載

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Meizuは5月8日に開催した魅族 17 系列 5G 旗艦発布会(Meizu 17シリーズ 5G通信対応フラッグシップ発表会)にて新製品となるMeizu 17(魅族 17/M081Q)を発表しました。Meizu 17はMeizuとして初となる5G通信に対応したスマートフォンなので、最初に販売された5G通信対応機種のZTE Axon 10 Pro 5Gから出遅れること9ヶ月となります。

 

Meizu 17のスペックはAndroid 10をベースとしたカスタムスキンのFlyme 8.1、90Hzのリフレッシュレートに対応した6.6インチSuper AMOLEDディスプレイ(2340x1080/FHD+/パンチホール)、SoCはQualcomm Snapdragon 865 5G、リアカメラは6400万画素(メイン/Sony IMX686/f値1.8)+1200万画素(深度/Sony IMX362/f値1.9)+800万画素(超広角/Samsung S5K4H7/f値2.2)+500万画素(マクロ/Samsung S5K5E9)のクアッドカメラ、フロントカメラは2000万画素(Samsung S5K3T2/f値2.2)のシングルカメラ、容量はRAM 8GB+内蔵ストレージ128GBと8GB+256GBの2モデル(LPDDR4X+UFS 3.1)、バッテリー容量は4500mAh(有線30W/無線非対応)、カラーは十七度灰(グレー)、松深入墨(グリーン)、AG夢幻独角獣(アンチグレア ドリームユニコーン)の3色展開となっています。

 

Meizuのハイエンド製品といえばベゼルレスを追求しノッチやパンチホールを避けてきましたが、Meizu 17で陥落という形になってしまいました。しかし、Meizu 16sとMeizu 16s Proにおけるベゼルレスは最新の技術での限界と称し、“ベゼルレス”の追求にパンチホールの採用は正統なものだと主張しています。その正当進化とも言えるパンチホールは追求している点があり、それは「位置」です。今現在の主流なパンチホールはXiaomi Mi 10/Mi 10 Proは左上に、Samsung Galaxy Note10シリーズ/Galaxy S20シリーズは中央上に、vivo iQOO 3/Neo 3は右上に配置されていますが、人が何かを見るときに“Z”の方向(Zの法則)に視線が動くと言われており、その場合左上に配置されていると一番最初に目につくのがパンチホールとなりますので邪魔な位置と言えます。更に、ウェブデザインにおいては“F”の方向(Fの法則)に視線が動くようですがこれもスタートは左上のため、全く同じことが言えます。そのため、一番視線や視界の邪魔にならない右上に置くことで干渉する回数を大幅に減らせます。

 

パンチホールを右上に配置したことでバッテリーの残量をパンチホールの周りに円形表示することが可能で、この画像では数字でバッテリーの残量が表示されていますが、設定でグラフだけにすることも可能です。ちなみにパンチホールの大きさは2.99mmで、vivoやvivo iQOO製品に採用されている2.98mmにわずか0.01mm及ばずとなっています。ただ、5月8日現在、バッテリーの残量をパンチホールの周りに表示することができるのはMeizuのみです。

 

ディスプレイはアスペクト比19.5:9のSamsung製Super AMOLED(2340x1080)を採用し、リフレッシュレートは90Hzでタッチサンプリングレートは180Hzとなっています。スイスの認証機関のSGSのEye Care Displayの認証を通過しており、通常のディスプレイに比べて有害なブルーライトを37.5%も減少することができると謳っています。中国の平均スマートフォン使用時間は5時間を超えており、その中でディスプレイの品質を高め、有害なブルーライトをカットし、目を守るのはスマートフォンを開発する企業の努めだと考えています。

 

RAMと内蔵ストレージはLPDDR4X規格の8GB、UFS 3.1規格の128GBと256GBを採用し、8GB+128GBと8GB+256GBの2モデル展開を採用。昨今ではLPDDR5規格のRAMを採用する企業が多いですが、MeizuはLPDDR4X規格を採用しています。同じくLPDDR4X規格の内蔵ストレージを採用したスマートフォンとして、OnePlus 8(8 ProはLPDDR5)やHuawei P40シリーズが挙げられ、LPDDR5規格ではないから全てにおいて劣っているとはならないでしょう。

 

Meizu 17はAndroid 10をベースとしたFlyme 8.1 Powered by Android 10を初期搭載。Flyme 8.0と比較して300項目の機能をアップデートしたり最適化したようです。更にFlyme OSのAIエンジンはOne Mind 3.5からOne Mind 4.0へ更新し、約30%の性能向上を謳っています。

 

更に爆裂渲染引擎(バーストレンダリングエンジン)と呼ばれる機能を搭載し、ゲームプレイを行う際に様々な動きを最適化し、90Hzに近いリフレッシュレートを保つことが可能になっています。120Hzや90Hzの高リフレッシュレートディスプレイを搭載していながらゲームプレイ時は動作が不安定という機種もいくつかありますので、90Hzをキープするというの体感にとっても目にとっても非常に素晴らしいです。

 

カメラは左から1200万画素(深度/Sony IMX362/f値1.9)、6400万画素(メイン/Sony IMX686/f値1.8)、500万画素(マクロ/Samsung S5K5E9)、800万画素(超広角/Samsung S5K4H7/f値2.2)のクアッドカメラ構成を採用し、メインカメラはSony製イメージセンサーのIMX 686を採用しています。真ん中はMeizuが大事にしているリング状のLEDフラッシュで、2016年に発表されたMeizu PRO 6からこだわりを持っています。

 

前面のカメラはイメージセンサーは明らかにしていませんが後日の調査で2000万画素(Samsung S5K3T2/f値2.2)ということが明らかになりました。Samsung S5K3T2は2019年に発表されたMeizu 16s、Meizu 16Xs、Meizu 16s Proが採用しており、イメージセンサー自体は進化していません。ただ、自撮りの際にディスプレイがレフ板になる機能を備え、よりきれいに撮影することができるようになっています。

 

重量は199gで、こだわりとしてスマートフォンを横持ちにした際に丁度真ん中で50:50の重量になるように調整されています。この設計を重量平衡設計と呼んでおり、スマートフォンは日々触るものなので重心の位置にも気をつけ、より持った感じのクオリティを高めています。

 

価格は8GB+128GBモデルが3699元(約56,000円)、8GB+256GBモデルが3999元(約60,500円)となっています。予約受付は5月8日17:00(中国時間)より開始し、販売は5月11日10:00(中国時間)より魅族商城や天猫、京東、蘇寧など複数のオンライン店舗やオフライン店舗で販売開始されます。