MEIZUは世界海洋デーの2021年6月8日にMeizu 18 中華白海豚珍稀版(Meizu 18 Sousa Chinensis Edition)を発表しました。中華白海豚はシナウスイロイルカの中文名です。
6月8日発表の背景は前述の通り世界海洋デー(World Ocean Day)が関係しており、様々なメディアでは製品の特徴として白い曲面ベゼルを採用していること“だけ”が伝えられていますが、本来この製品は「ピンクイルカ」の愛称で知られるシナウスイロイルカの保護を啓蒙するのが目的です。
MEIZUが保護の啓蒙を行っているシナウスイロイルカは中国の近海(東シナ海)に生息し、国際自然保護連合(IUCN)では準絶滅危惧種(NT)、中国の野生生物保護法に基づいた分類では中国国家一級重点保護野生動物に指定されています。
また、2000年の報告では珠江における生息数は80から140頭程度にまで減少しているようです。MEIZUは多くの中国人に理解しやすくするために「海上におけるパンダ」と説明しています。
とはいえ製品の特徴を何も語らないわけにいかないのでいくつか記載します。Meizu 18 中華白海豚珍稀版は非常に珍しい曲面の白ベゼルを採用した製品で、MEIZUによるとこの白ベゼルを生み出すには新しい製造ライン、技術、インク、更には新しいアルゴリズムが必要で、現在において要求を満たす大規模な量産を行うことが出来ず88台の限定になってしまったようです。
また、背面にはシナウスイロイルカの保護を行う中国の機関「珠江口中華白海豚国家級自然保護区」のロゴと「海を愛そう」の意味が込められた“OCEAN LOVER”の刻印があり、Meizu 18には背面が白の踏雪(White Gray)がありますが、このロゴと文字によって特別感を演出しています。
限定モデル専用のテーマがプリインストールされており、壁紙やAOD(Always On Display)時に表示される画像がシナウスイロイルカになっています。通知音や着信音については不明です。
そして、製品の箱の材料についてMEIZUは「業界環境認証に合格した環境に優しい素材を使用」と説明。具体的にどの素材か明らかになっていませんが、シナウスイロイルカは準絶滅危惧種なので製品の箱も環境に配慮するのは素晴らしいと思います。
更に5種の記念バッジ、オリジナルのSIMピン、オリジナルのケース、お礼の手紙、通常のUSB Type-Cケーブル、シナウスイロイルカの小さな抱き枕が付属します。オリジナルケースには「SOUSA CHINENSIS 中華白海豚」と青く大きく描かれたデザインを採用しています。
Meizu 18 中華白海豚珍稀版は世界海洋デー翌日の2021年6月9日10:00(日本時間: 11:00)より限定88台の販売を開始し、RAM 12GB+内蔵ストレージ 256GBモデルのみで価格は5888元(約101,000円)に設定されています。
通常のMeizu 18の12+256GBモデルが4999元(約85,500円)なので、約1000元高く設定されています。販売プラットフォームは魅族商城(Meizu Store)と京東(JD.com)の2種。
Meizu 18の主なスペックは、Android 11ベースのFlyme 9、120Hz 6.2インチ WQHD+(3200x1440) AMOLED(120Hz+2Kの両立可能)、Snapdragon 888 5G、リアカメラは6400万画素+1600万画素+800万画素、フロントカメラは2000万画素、バッテリー容量は4000mAh、最大充電は36Wです。