MEIZUは2021年3月3日に魅族 18 系列 5G 双旗艦発布会(Meizu 18 Series 5G Dual Flagship Launch)を開催し、MEIZU 18の“Pro”モデルとなるMEIZU 18 Pro(魅族 18 Pro)を発表しました。
携帯電話における“Pro”は標準モデルと比べて何か優れているという意味で用いられていますが、MEIZUにおけるProの解釈は「永遠に抜きん出て優れている存在」としています。その解釈によってProを名乗る製品はデジタルのプロフェッショナルやビジネスパーソン、写真の専門家など全ての人が満足する製品でないといけないといけないと考えているようです。
MEIZU 18 Proは4辺のエッジが曲面になっており、曲面のディスプレイを採用することで親指やその他の指、手のひらの誤タッチが心配されますが、左右は50度の黄金の傾斜、上下は5度の傾斜をつけることによって誤タッチを大幅に軽減。
ディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレート(240Hzのタッチサンプリングレート)、解像度は2K+(3200x1550)のSamsung Super AMOLEDを採用。
発光材料は現在最新のE4を採用し、輝度はピーク時に1300nit、コントラスト比は5,000,000:1を達成。
また、HDR10+の認証を通過、SGS認証においては有害なブルーライトの含有量が6.5%未満であることを表すSGS Eye Care Displayの認証を通過しています。
指紋認証は光学式ではなく超音波式を採用したUltrasonic mTouchを採用。識別速度はMeizu 17とMeizu 17 Proが採用した光学式は0.15秒かかっていましたが、このUltrasonic mTouchでは0.1秒で識別。また、超音波式では湿った手でのロック解除、油で汚れている手でのロック解除、純粋に汚れている手でのロック解除にも対応しており、どの条件でもロック解除が行なえます。
また、この超音波式は水中でのロック解除も可能。あらゆる条件下でも解除できる非常に優れた機能です。
更にこのUltrasonic mTouchは心拍数の測定も可能。あくまでも参考値となりますが医療的な利用も可能になっています。
一度は滅んだ3D Pressが復活。3D Pressはアプリを強く押し込むことで直接様々な機能を利用できるもので、Appleの3D Touchと言えばわかりやすいかもしれません。
第4世代の振動モーターとなるmEngine 4.0を搭載し、第3世代のmEngine 3.0と比較して振動感覚を30%も強化しています。
SoCはProモデルに相応しいSnapdragon 888 5Gを搭載。Samsung製5nm EUV製造プロセス、CPUはARM Cortex-X1が採用されたKryo 680、GPUは最新世代のAdreno 660を搭載しています。
Snapdragon 888 5Gを効率的に使用するためAIエンジンのOneMind 888を採用。これによって何も搭載していない場合と比較して性能は30%上昇、消費電力は20%軽減しています。
このOneMind 888によってSnapdragon 888 5Gが継続的な高パフォーマンスを発揮できるようになっており、AnTuTu Benchmarkを10回連続でテストしても性能の下がり幅が非常に少ないことがわかります。
充電は有線・無線共に40Wに対応しており、有線は40W Super mCharge、無線は40W Super wireless mChargeという名前になっています。この40Wの充電によって80%まで33分、50分で充電が完了するようです。
また、10WのReverse Chargeにも対応しています。
充電の規格はUSB PD 3.0、Qualcomm Quick Charge 4+に対応しており、USB Type-Cの仕様を遵守しています。
カメラはメインカメラが500万画素のSamsung ISOCELL GN1で絞り値(f値)はf/1.9、SMA OIS(光学式手ブレ補正)に対応。超広角とマクロは3200万画素のSony IMX616で絞り値はf/2.2、ズームカメラは800万画素のOmniVision OV08A10で絞り値はf/2.4、i-ToFは30万画素のSamsung S5K33Dで絞り値はf/1.4となっています。
細かい性能としてメインカメラでは8K録画にOTAにて対応、超広角カメラは130度での撮影・マクロカメラは30倍の接近、ズームカメラは3倍の光学ズーム・5倍の混合ズーム・30倍のデジタルズームに対応、i-ToFはARに対応しています。
前面のカメラは4000万画素のSamsung ISOCELL GH1を採用。4K@60fpsでの録画、AIを利用した最適化、SuperNight Mode対応、顔認識によるロック解除に対応しています。
夜景撮影での最適化を行う技術となるDarkVision Ultra Nightを採用し、また、これも夜景撮影に関係する機能をSuperNight 4.0に更新。SuperNight 4.0はSuperNight 3.0と比較してノイズを大幅に減少、色の当て嵌めを大幅に向上しています。
重量は189g、厚みは8.1mm(カメラ込みか最薄部か不明)となっています。
MEIZU 18 ProはMEIZUとして初めて防塵・防水(共に生活)に対応していると発表。しかし、その基準となるIPコードは明らかにされていないため、MEIZU基準で防塵・防水に対応している状態なので、過度の信頼は禁物です。
カラー展開は飛雪流光(Flying snow flowing light)、銀河秘境(Secret World of the Galaxy)、蒼穹浩瀚(Vastness of the sky)の3色。いずれのカラーも材質はAG(Anti-Glare) 彫刻ガラスを採用しています。
Samsung製品やPOCO製品では当たり前ですが、MEIZUとしては初めて保護シートを最初から貼り付けています。
全ての製品がLPDDR5+UFS 3.1を採用し、価格は8GB+128GBモデルが4999元(約83,000円)、8GB+256GBモデルが5499元(約91,000円)、12GB+256GBモデルが5999元(約100,000円)に設定されています。
3月3日17:00(中国時間)より予約を受け付け、3月8日10:00(同)にて販売開始となります。