MediaTekがSamsungに5G対応SoCを供給していると台湾メディアの中時電子報(Chinatimes)が報じています。
MediaTekは11月に中国深センで開催した発表会で5G通信に対応したMediaTek Dimensity 1000(MT6889)を発表しています。Dimensity 1000は初期はOPPOとvivo、Xiaomiが独占的に使用する見込みで、その後はHuaweiとHonorが使用すると報じられていますが、その中にSamsungも入るようです。
11月に発表されたDimensity 1000はMT6889でしたが、この他にベースモデルとなるMT6885、低クロックモデルのMT6883、ミドルハイモデル向けのMT6873が存在していると伝えられており、Dimensity 1000 Familyは2020年Q1に600万台の出荷が見込まれています。そして、スマートフォン出荷シェア1位のSamsungが積極的に採用すれば、MediaTekは急速にシェアを伸ばすことが可能になります。
SamsungがどのDimensity 1000を採用するのか明らかになっていませんが、比較的低価格なシリーズ展開が行われているGalaxy Aシリーズに採用することは予想されています。採用が予想されているGalaxy Aシリーズは幅が広く、すでに販売されているGalaxy A10にはSamsung Exynos 7884、Galaxy A90 5GにはQualcomm Snapdragon 855が搭載されています。
過去にSamsung x MediaTekになったのはHelio P25を搭載したGalaxy On Maxがあり、この機種は2017年にインド市場で販売が行われました。最近では2019年に発表されたGalaxy A10sがHelio P22を搭載しており、SamsungがMediaTek製SoCを採用するのは異例というわけではなさそうです。