MediaTekはミドルレンジプロセッサーとして発表したHelio P60、Helio P70の出荷量が5000万台を超えたと5月6日に発表しました。
Helio P60は方針転換後初のミドルレンジプロセッサーとして発表され、通常は1世代から2世代離れていましたが、競合他社のQualcomm Snapdragon 660と似た性能を発揮し、大きな人気を博しています。MediaTekはフラッグシップモデル向けHelio Xシリーズの開発を一時的に凍結し、ミドルレンジからエントリーモデルのHelio PシリーズやHelio Aシリーズ注力する方針転換を行っており、2019年5月現在新たなHelio Xシリーズは発表されていません。
Helio P60とHelio P70はTSMC製12nm FinFET製造プロセスを採用し、CPUは4xARM Cortex-A73+4xCortex-A53のオクタコア構成、GPUはMali-G72 MP3、Helio P70は独立したNPUを採用したことでAI性能が向上しています。
Helio P60とHelio P70はOPPOやvivo、Realmeが採用しています。他にもMediaTek製SDKをそのまま使用している企業でもHelio P60とHelio P70が採用されていますが、5000万台の出荷はOPPOとvivoが大部分を締めているのではないでしょうか。