MediaTek Dimensity 1100のAnTuTu Benchmarkスコアが判明。VS. Dimensity 1000+、1000L、820

MediaTek Dimensity 1100のAnTuTu Benchmarkスコアが判明。VS. Dimensity 1000+、1000L、820

2021年3月10日

MediaTek Dimensity 1100を初搭載したvivo S9(V2072A)のAnTuTu Benchmark v8スコアが公開されたため、2020年の製品のDimensity 1000+、Dimensity 1000L、Dimensity 820と比較します。

 

Dimensity 1100の主な性能は、TSMC製6nm EUV製造プロセス、CPUは4xARM Cortex-A78 2.6GHz+4xARM Cortex-A55 2.0GHz、GPUはARM Mali-G77 MC9 @836MHz、RAMはLPDDR4X(2133MHz)、内蔵ストレージはUFS 3.1、Wi-Fi 6やBluetooth 5.2に対応しています。

 

5G NR通信においてはFR1で定義されているSub-6GHz帯に対応し、最大通信速度は下り4.7Gbps/上り2.5Gbpsと発表されています。競合他社の製品はFR2で定義されているmmWave(ミリ波)に対応していますが、現在mmWaveを商用化している国は日本やアメリカ合衆国など極めて少ないので非対応なのは欠点ですが問題はないでしょう。

 

Dimensity 1100を搭載したvivo S9のAnTuTu Benchmark v8スコアは、CPU性能が173,245点、GPU性能が227,234点、MEM性能が124,151点、UX性能が86,940点で総合性能は611,570点の結果になりました。

 

CPU性能はDimensity 1000+から約5%の成長で、GPUは約14%の成長です。CPUはA77からA78へ更新させたことが要因で、GPUは同じGPU IPと周波数なのにスコアが大きく向上したのは、継続してMali-G77を採用し最適化を行ったこと、メモリの周波数が上昇(高速化)したことが考えられます。また、製造プロセスの微細化による速度向上も一定の効果を寄与している可能性もあります。

 

Dimensity 1100はDimensity 1200の廉価モデルと捉える人もいますが、この結果を見ると1つの製品として出来上がっていると感じます。もちろん、事実上はDimensity 1200の廉価モデルですが、AnTuTu Benchmark v8などのベンチマークに関係のない所でのDimensity 1000+からの更新点があり、例えば最大1億800万画素のカメラやBluetooth 5.2に対応しており、「廉価モデルだから」という理由で存在をぞんざいに扱うのは良くないでしょう。

 

このDimensity 1200、Dimensity 1100、Dimensity 1000+の関係は競合他社製品のQualcommが行っているSnapdragon 888 5G、Snapdragon 870 5G、Snapdragon 865 5G/865 Plus 5Gと同じで、高性能帯で超高性能・高性能・中性能の展開をしています。そのため、Dimensity 1100は最上位の性能は必要ないが最高クラスの性能は欲しいと思っている人には刺さる製品なので、Snapdragon 888 5Gの性能は必要ないと思う人は考慮してみてはいかがでしょうか。

 

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