Qualcommがフラッグシップモデル向けに開発・提供するプラットフォーム「Snapdragon 845(sdm845)」を搭載したスマートフォンのGeekbench結果が新たに流出しました。
以前リークしたのはSM-G965U1でSAMSUNG Galaxy S9+だと予想されています。
計測に使用されたスマートフォンの名称は“XXXX”となっておりますので完全な試作機、スペックはAndroid 8.0.0 Oreo、RAM 6GBです。
今回のスコアはシングルコア性能が2,378点、マルチスコア性能が8,132点で、以前リークした2,422点と8,351点よりも低いスコアとなりました。
フラッグシップモデル向け主要SoCと比較
Qualcomm Snapdragon 845を2018年にフラッグシップモデル向けSoCとしてリリース予定のSAMSUNG Exynos 9 Series(9810)と、2017年にリリースされたQualcomm Snapdragon 835、HiSilicon Kirin 970、SAMASUNG Exynos 9 Series(8895)、MediaTek Helio X30、Apple A11 Bionicと比較してみます。
Geekbenchでは平均スコアを算出しておりませんのでReaMEIZUの主観で数値が良いものをピックアップしています。
今回はSAMSUNGの2018年度モデルとなるExynos 9 Series(9810)と思われるものも比較対象に含めています。
2018年のAndroid用フラッグシップモデル向けSoCで比較するとSAMSUNG Exynos 9 Series(9810)よりもQualcomm Snapdragon 845の方がシングルコア性能では及ばないもののマルチコア性能では上回り、他OSが搭載されているApple A11 Bionicとではシングルコア性能では約1.8倍、マルチコア性能では約1.3倍の差があり、両性能に圧倒的な差がつけられています。
当然ながら搭載OSが異なっているのですが、使用しているスマートフォンが他社よりも優れているのはひとつの喜びにもなりますので、今回のリークはAndroidユーザーにとっては残念なニュースになります。
Qualcomm Snapdragon 845はAnTuTuベンチマークでは27万点を叩き出し、SAMSUNG Exynos 9 Series(8895)やQualcomm Snapdragon 835と約6万点の差をつけています。
着実に進化していることは確かなので、今まで感じていたカクツキなどは解消されていると思います。
ただ、Qualcomm Snapdragon 845に搭載されているコア「ARM Cortex-A75」はマイクロプロセッサの脆弱性「Meltdown」と「Spectre」に該当しているので、このスコアが対策後なのか対策前なのかは不明です。
今回リークしたスコアが対策前であるならばこれよりもパフォーマンスが落ちると予想されておりますので、これが完全なるSnapdragon 845のパフォーマンスだと思わないほうが良いかもしれません。
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