Qualcomm Snapdragon 636のベンチマーク結果が公開。SAMSUNG Exynos 7 Octa(7420)に匹敵

Qualcomm Snapdragon 636のベンチマーク結果が公開。SAMSUNG Exynos 7 Octa(7420)に匹敵

2018年2月15日
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Qualcommによるミドルレンジ向けプラットフォーム「Qualcomm Snapdragon 636 Mobile Platform」のベンチマーク結果が、昨日インドにてXiaomi Redmi Note 5 Proが発表されたことによって公開されました。

Xiaomi Redmi Note 5 ProはSnapsragon 636を初搭載したスマートフォンとして販売されます。

Snapdragon 636の型番はsdm636ですが、AnTuTuベンチマークとGeekbenchではsdm660として記録に残っています。

 

Snapdragon 636は2017年のミドルレンジ向けのプラットフォームとしてリリースされたSnapdragon 660の廉価モデルになり、主なスペックは製造プロセスが14nm FinFET、CPUはQualcomm Kryo 260(1.8GHz)x8のオクタコア構成、GPUはQualcomm Adreno 509、ISPはQualcomm Spectra 160でリアフロントともに2400万画素でデュアルカメラは1600万画素+1600万画素、RAM規格はLPDDR4x、ストレージはeMMC 5.1、LTEモデムはSnapdragon X12 LTE Modem、LTEカテゴリーはCat.12 3CA 600bps(DL) / Cat.13 2CA 150Mbps(UL)、WLANは802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0、GPS、GLONASS、BeiDou(北斗)、Gallileo、QZSS、SBASとなっています。

 

対応解像度は18:9のFHD+をデフォルトで対応、対応ネットワークは全ての通信(FDD-LTE/TD-LTE/W-CDMA/TC-SCDMA/CDMA2000/GSM)です。

 

AnTuTuベンチマーク

AnTuTuベンチマークでは様々なYouTuberが計測はしているものの、細かいスコアを公開している人は見受けられませんでしたので全体の比較を行います。

インドのYouTuberの Gadget Diary 氏の動画によると112,777点でSnapdragon 625を搭載したXiaomi Redmi Note 5とは36,647点の差、更にSnapdragon 660を搭載したXiaomi Mi Note 3とは24,204点の差がありますので、ちょうど間のプラットフォームという認識で正解でしょう。

2年前のフラッグシップモデル向けプロセッサーとして発表されたSAMSUNG Exynos 7 Octa(7420)と同等レベルの性能ということになります。

もちろんCPUのマイクロプロセッサが異なっていますので、実感としてはSnapdragon 636の方が快適でしょう。

 

インドのYouTuberの C4ETech 氏の動画によると総合スコアが111,217点、CPU性能が54,342点、GPU性能が21,167点、UX性能が29,305点、MEM性能が6,403点となっています。

総合スコアで考えるとSnapdragon 636とExynos 7 Octa(7420)は親しい存在でしたが、細かなスコアで見てみると全く違うことがわかります。

Snapdragon 636はCPU性能では上回っていますが、GPU性能では下回っており、ミドルレンジ向けSoCが過去のフラッグシップモデルを上回るにはGPU性能が足かせになっているようです。

 

Geekbench

Snapdragon 636はSnapdragon 625からシングルコア性能は約1.5倍、マルチコア性能は約1.08倍の成長をしています。

ブラウジングや簡単な操作のカクツキが軽減されているでしょう。

Snapdragon 660とは明確な差があります。

 

総括

Snapdragon 636はミドルハイ向けのSnapdragon 660とミドルレンジ向けのSnapdragon 625のちょうど間に位置するプラットフォームであることがわかりました。

このプラットフォームを搭載するのは2017年にSnapdragon 630やSnapdragon 625を搭載したモデルの後継機が有力です。

 

ゲームをメインに使用する人にとっては物足りないかもしれませんが、携帯電話として使用する人にとっては充分すぎるスペックです。

競合他社であるMediaTekはHelio P38とHelio P40を対抗馬として開発しており、こちらのパフォーマンスも気になるところです。

2018年のミドルレンジ市場はどこの企業が覇者になるでしょうか。

 

参考

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