台湾の半導体メーカーのMediaTekがミドルレンジ向けプロセッサー「Helio P18(MT6755S)」を5月30日に発表しました。
初搭載機種はNokia 5.1で、5月30日に発表済みです。
MediaTek Helio P18のスペックは、製造プロセスがTSMC 28nm、CPUがARM Cortex-A53(2.0GHz)x8のオクタコア構成、GPUはARM Mali-T860(800MHz) MP2、ISPは最大2100万画素、RAM規格はLPDDR3は933MHz、最大RAM容量は4GB、ストレージ規格はeMMC 5.1、LTEカテゴリーはCat.6(DL 300Mbps/UL 50Mbps)、WLANは802.11 a/b/g/n、Bluetooth、GPS、GLONASS、BeiDou(北斗)、Gallileoとなっています。
対応ネットワークは全ての通信(FDD-LTE/TD-LTE/W-CDMA/TC-SCDMA/CDMA2000/GSM)、DSDVは非対応でDSDSには対応、対応解像度は16:9のFHD(1920x1080)となっています。
2015年に発表されたHelio P10のアップグレードモデルとして発表されており、大きな違いとしてはCPUのクロック数、GPUのクロック数が挙げられます。細かく見るとHelio P18はA53(2.0GHz)x8のオクタコア構成ですが、Helio P10はA53(2.0GHz)x4 + A53(1.2GHz)x4のオクタコア構成となっています。GPUはHelio P18は800MHzでHelio P10は700MHzです。
ベンチマーク結果が明らかになっていないので憶測になりますが、6万点を少し超える程度のスコアになると思います。その際のGPU性能の点数は1万点程度になると見られ、ゲームは快適に行えないでしょう。
CPUに採用されているマイクロプロセッサ、クロック数は先日発表されたミドルレンジ向けプロセッサーのMediaTek Helio P22と同じですが、製造プロセスが異なっているので性能は同じではなくHelio P22の方が優れています。初搭載機となるNokia 5.1はAndroid Oneを採用したミドルローとして発表されておりますので、ヘビーなことはしないユーザーにとっては十分なスペックになると思います。
Nokia 5.1は2018年7月に販売予定で、その他のメーカーも同時期にHelio P18搭載機を発表するでしょう。
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