Meizuが2021年9月に発表したMeizu 18sとMeizu 18s Proは、様々な期待がありましたが蓋を開けてみると同年3月発表のMeizu 18とMeizu 18 ProのSoCを変更させただけでした。
OnePlusのOnePlus 8とOnePlus 8Tの展開とは全く異なっているので存在意義が見えにくい製品ですが、このMeizu 18sとMeizu 18s Proは携帯電話業界が抱える“問題”は言いすぎですが、是非ともスマートフォンを購入する立場にある人すべてが知っておくべきことを体現しています。
Meizu 18/18 ProとMeizu 18s/18s Proの主な違いは、搭載しているSoCがSnapdragon 888 5GからSnapdragon 888 Plus 5Gへ変更された点と、Meizu 18sに関しては新色「独角獣 EVO」が追加された点の2つ。
スペック表から得られる違いは先程挙げた2つですが、実はソフトウェアにおいて大きく変更された点があります。それは“三零”戦略が適用されているか、適用されていないかという点です。
Meizuは3月開催の発表会で、0広告・0プッシュ通知・0プリインストール(サードパーティ製)を意味する“三零”を掲げ、同時に発表されたMeizu 18やMeizu 18 Proはその戦略が適用された“三零携帯電話”として発表・販売されています。(2020年発表のMeizu 17とMeizu 17 ProはFlyme 9適用で“三零携帯電話”になります)
そのため、Meizu 18とMeizu 18 Proは製品のみで収益を確保する必要があり、この2製品は競合他社のSnapdragon 888 5G搭載製品と比較していくつか価格が高くなりました。逆に言ってしまえば“三零携帯電話”ではないものは収益が一定額確保できるので安く販売できることを意味します。
18 | 18s | 18 Pro | 18s Pro | |
8+128GB | 3999元 | 3699元 | 4999元 | 4599元 |
8+256GB | 4699元 | 3999元 | 5499元 | 4999元 |
12+256GB | 4999元 | 4299元 | 5999元 | 5399元 |
それが色濃く現れたのがMeizu 18sとMeizu 18s Proで、わかりやすくするため価格表を作成しました。Meizu 18sはMeizu 18より最大700元(約12,000円)、Meizu 18s ProはMeizu 18 Proより最大600元(約10,500円)安く設定されています。SoCが上方向に変更しているのに安くなっているのは、広告費の影響にほかならないと考えています。
Meizu 18とMeizu 18s、Meizu 18 ProとMeizu 18s Proの差は、Snapdragon 888 5GなのかSnapdragon 888 Plus 5Gなのか、前者に限り新色があるのかないのか、“三零”なのか“三零”でないのかの3点です。広告があって性能が高くて安いのでいい場合はMeizu 18sとMeizu 18s Proがおすすめです。