iPhoneの性能低下をAnTuTuベンチマークのデータから見てみる

最近は沈静化しつつあるAppleのiPhoneの性能低下問題。

性能低下の理由としてバッテリーの劣化対策だとAppleは言っていますが、消費者としては購入した時と同じ性能が使い続けられるものだと思っていたため、騒動となりました。

Appleの言い分もわかりますが、やはり“勝手に”性能が落とされるというのは心地よくはないですね。

 

今回は中国のAnTuTuが提供しているAnTuTuベンチマークのデータを用いてiPhoneシリーズの性能低下を数字で見てみたいと思います。

対象スマートフォンはiPhone 6s/6s Plus/7/7 Plus/で、データは2016年4月以降を参照しています。

 

iPhone 6s

2017年1月に136,951点で最高点となりますが、それからはスコアが下がり始めます。

2月と4月の差は2,924点と僅かですが、最高点の1月と最低点の9月の差は10,445点と大きく数字が変動しています。

2017年1月は販売開始から2年3ヶ月経っており、4ヶ月目がスタートしてから性能が落ちていることになります。

2016年12月にはiOS 10.2、2017年1月にはiOS 12.1がリリースされています。

見方を変えれば2年間は品質が維持、それ以上に快適さが上がっていたということになります。

 

iPhone 6s Plus

こちらもiPhone 6sと同じく販売開始から2年3ヶ月経った2017年1月に最高点、それからは徐々に下がっています。

最高点と最低点の差は9,436点とiPhone 6s程ではありませんが性能が落ちていることは事実になります。

iPhone 6s、iPhone 6s Plus共に同じ曲線を描いている気がします。

 

iPhone 7

iPhone 7は2016年9月に登場して170,124点で他OSとなりますがAndroidを搭載したスマートフォンよりも遥かに高いスコアを出し、話題になりました。

それ以降スコアは上がり続けて最高点は2017年2月の175,805点ですが、最低点は2017年9月の152,395点となっており、差は23,410点とiPhone 6sの性能低下の倍以上となっています。

2017年2月にはiOS 10.2.1がリリースされて1ヶ月後となっていますがスコアは上がり、2017年3月にiOS 10.3がリリースされた直後にスコアがドンドン下がっています。

1年足らずで大きく性能が落ちており、流石に性能を落としすぎたのか今回の問題が発覚した原因ともなっていそうです。

 

2017年10月にはスコアが上がっており、2017年9月にリリースされたiOS 11.0以降は性能低下が数字には表れておりません。

 

iPhone 7 Plus

iPhone 7 PlusはiPhone 7とは異なり、iPhone 6s/6s Plusと同じく2017年1月に最高点の185,494点となっています。

こちらはクリティカルにiOS 10.2.1が性能低下に関わっている可能性が高いです。

最高点の2017年1月と最低点の2017年9月の差は22,094点でiPhone 7と同じ程度の性能低下がされていることになります。

iPhone 7と同じく2017年9月にリリースされたiOS 11.0以降は性能低下が数字には表れておりません。

 

総括

iPhone 7は異なりましたが、iPhone 6s/6s Plus/7 Plus共にiOS 10.2.1がリリースされた直後に性能が下がっており、それからは大きくスコアが減少しているのが目に見えてわかるようになっています。

CPUの性能を計測するのに向いているGeekbenchではCPUのクロック数が減少していることも確認されており、「黙って性能を“意図的に”低下(計画的陳腐化)」させた事に一部の国では訴訟問題にまで発展しています。

 

Appleのスマートフォンは他社のAndroidを搭載したスマートフォンより圧倒的にバッテリーの容量が低く、劣化のダメージが直に来ますのでこの性能低下を「より快適なスマートフォンライフを続けるためにした」というAppleの言い分はわかりますが、やはり「黙って」したことに関しては言い逃れは出来ないのではないでしょうか。

現在AnTuTuベンチマークにおける唯一の20万点を超えているApple A11 Bionicを搭載したiPhone 8/8 Plus/Xは今回の問題で疑いを掛けられながら行く末を見届けられるでしょう。

今回の問題で「快適なスマートフォンライフ」が何なのか、よく考えないといけませんね。

 

参考