HUAWEI Kirin 9000を搭載したHUAWEI Mate 40 ProがGeekbenchに登場、ARM Cortex-A77を採用

HUAWEI Kirin 9000を搭載したHUAWEI Mate 40 ProがGeekbenchに登場、ARM Cortex-A77を採用

Geekbench

2020年10月22日に発表される予定のHUAWEI Mate 40シリーズ製品の中のひとつ、HUAWEI Mate 40 Pro(NOH-NX9)がGeekbenchに登場しました。HUAWEI Mate 40 ProはHUAWEI最後の自社製ハイエンドSoCのHUAWEI Kirin 9000を搭載することが明らかになっており、その性能に期待がかかります。

 

NOH-NX9がHUAWEI Mate 40 Proと確定させているのはタイの認証機関NTBCにて、NOH-NX9がHUAWEI製品のMate 40 Proとして認証を通過しているためです。この他中国の認証機関ではOCE-AN00とNOP-AN00が姿を表しており、それぞれHUAWEI Mate 40とHUAWEI Mate 40 Pro+が予想されています。型番のもとになったコードネームはOCEがOnean(海)、Noah(聖書に登場するノアという人物)が由来とされています。

 

HUAWEI Mate 40 ProはGeekbench v5でいくつか計測されていますが1番スコアが良いものを利用すると、シングルコア性能は1,020点でマルチコア性能は3,710点となっています。HUAWEI Kirin 990 5Gを搭載したHUAWEI P40 Pro 5G(ELS-NX9)はシングルコア性能が779点でマルチコア性能が3,176点となっているため、シングルコア性能は約31%でマルチコア性能は約17%の成長となっています。

 

開発者コードを使って詳しく見るとCPUは1+3+4のオクタコア構成で最大周波数は3.13GHz+2.54GHz+2.04GHz、GPUはARM Mali-G78となっています。搭載しているファームウェアはNOH-N29 11.0.0.115(SP3C432E6R4P1)、ファームウェアの完成度を表すビルドタグはrelease-keysとなっています。

 

Kirin 9000がCPUにARM Cortex-A78を採用しているのか、ARM Cortex-A77を採用しているのか気になりますので調べてみます。Processor InformationのIdentifier欄にはpart 3341の記載があり、これはQualcomm Snapdragon 865 5GやMediaTek Dimensity 1000+が採用しているARM Cortex-A77を表していますので、Kirin 9000はARM Cortex-A77を採用しています。HUAWEIは米中貿易摩擦の影響によって様々な禁輸措置がとられているので最新の技術を利用することが難しくなっていますが、ARM製CPU IPに関しては制裁の影響を受けずに最新のARM Cortex-X1ARM Cortex-A78を利用することが出来るはずなので、HUAWEI完全子会社のHiSiliconは性能の観点からARM Cortex-A77を採用しています。

 

今の所判明しているHUAWEI Kirin 9000のスペックは、台湾TSMC製5nm FinFET製造プロセス、CPUは1xARM Cortex-A77+3xARM Cortex-A77+4xARM Cortex-A55のオクタコア構成で最大周波数は3.13GHz+2.54GHz+2.04GHz、GPUはARM Mali-G78となっています。

 

この他HUAWEI Mate 40 Proは省電力モードで計測したと思われるものがあり、シングルコア性能は869点でマルチコア性能は3,270点となっています。いずれの性能もKirin 990 5Gのパフォーマンスモードよりも高いスコアとなっており、HUAWEI Kirin 9000は非常に高い性能を有していることがわかります。ちなみに省電力モード時のCPUの周波数は細かい数値まではわかりませんが、Geekbench計測時の最大周波数は2.64GHzとなっているので3.13GHzからかなり周波数が下げられています。

 

今回姿を表したHUAWEI Mate 40 Proのパフォーマンスモードと省電力モードのスコアをKirin 990 5Gと競合他社と簡単に比較します。Kirin 9000はARM Cortex-A77を採用していますが最大周波数が3.13GHzとなっているため、シングルコア性能は3.1GHzのSnapdragon 865 Plu 5Gや2.6GHzのDimensity 1000+よりも高い性能を発揮しています。Snapdragon 865 Plus 5Gは3.1GHzでKirin 9000は3.13GHzと差がほとんど無いのに性能に差が生まれているのは考えられる理由として製造プロセスの違いがあり、Snapdragon 865 Plus 5GはTSMC製7nmとなっている一方でKirin 9000はTSMC製5nmを採用する予定となっており、製造プロセスの微細化は一般的に高性能化と省電力性の向上が期待できるため、差が発生したことに不思議はありません。

 

パフォーマンスモードと省電力モードを比較すると省電力モードはパフォーマンスモードを100%とするとシングルコア性能は約85%、マルチコア性能は88%程の性能となっており、約10%-20%程性能が落とされているようです。省電力モードでも2020年のハイエンド製品に匹敵する性能を有しているので高い性能を発揮しつつ省電力に優れた操作が可能になっており、HUAWEI Mate 40 Proを省電力モードで使用した場合はバッテリーの持ちは驚くものになっているかもしれません。

 

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