HuaweiがKirin 7 Seriesに属する5G通信に対応したプロセッサーを開発している可能性があると業界関係者の@冷希望Dev氏が伝えています。
Huawei+Honorに搭載されているKirinプロセッサーは、Kirin 990 5GやKirin 990が属するKirin 9 Series、Kirin 820 5GやKirin 810が属するKirin 8 Series、Kirin 710が属するKirin 7 Sereisのシリーズ展開が行われています。Kirin 810は実質的にKirin 710の後継SoCですが、この製品の発表会で9・8・7のシリーズ展開を行っていくことを明らかにしていますので、2020年3月末現在はKirin 710の正統な後継SoCは存在していません。
そんな中、Kirin 710の正統後継SoCのKirin 7 Seriesに属する5G通信対応プロセッサーをHuawei完全子会社のHiSiliconが開発していると伝えられています。この製品が本当であれば、エントリーモデルに近い方のミドルレンジでも5G通信に対応する未来があります。
この他6nm製造プロセスを採用した製品を開発していると伝えられており、こちらは度々噂になっているKirin 985の可能性が高いです。Kirin 985の性能はKirin 820とKirin 990の間に位置するようです。このKirin 985と5G通信対応Kirin 7 Series製品はほぼ同時に発表すると見られ、5G通信対応携帯電話市場に大きな影響を及ぼすと考えられています。
Kirin 985の初搭載機として注目されているのは4月下旬に発表される予定のHuawei nova 7およびHuawei nova 7 Proの2機種です。
Kirin 710の主なスペックは、CPUが4xA73(2.2GHz)+4xA53(1.7GHz)のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G51 MP4(1000MHz)、LTE Cat.12/13、製造プロセスは12nm FinFETを採用しています。主な搭載機としてHuawei P30 lite、Huawei Mate 20 lite、Honor 9Xがあります。