Ubuntu TouchのRC-Proposed(Nightly)ビルドを焼く方法

Ubuntu TouchのRC-Proposed(Nightly)ビルドを焼く方法

2016年8月9日
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Ubuntu Touchには2種類のファームウェアが有り、安定版(Stable version)とテスト版(Test version)に分けられております。

テスト版と表記していますが、Ubuntu Touchでは"RC-Proposed Build"となっており、略さずに表記すると"Release Candidate Proposed Build"となります。

 

 

安定版はUbuntu Touch搭載スマートフォンに初期から入っているファームウェアで、バグ修正がメインとなっております。

テスト版はある程度知識のある方が自分で焼くファームウェアとなっており、機能の追加は安定版に比べて早くいのですが、バグは新しく発生するので突然カメラが使えなくなったり、今まで使用できていたアプリが起動しなくなったりします。

なので、テスト版を焼くということは突然何かが起動しなくなっても慌てずに前のビルドに戻したり、安定版に戻したり出来る知識が必要です。

 

今回の記事では、そのテスト版を焼く方法を記したいと思いますが、記事によって何か不具合が起きてもReaMEIZUでは一切責任を負いませんので、OSの開発元であるCanonicalに報告をして下さい。

内容の一部は前回の記事と重なっているところがあります。

一度読んでいただけると理解しやすいと思います。

 

Developer ModeをONにしておかないと焼くことが出来ません。

以下の記事を読んでDeveloper Modeになってください。

 

How to Flash RC-Proposed build

①. Ubuntuをインストール

Screenshot from 2016-08-08 12-39-36

VMWareやVirtualBoxなどの仮想環境にインストールするのがベターでしょう。

今回はUbuntu 16.04をインストールしています。

VirtualBoxの場合はGuest AdditionsやExtension Packのインストールを済ませておいて下さい。

 

参考

 

筆者の環境ではUbuntuを起動させると"intel_rapl"と"i2c_piix4"のエラーが出ましたので、臭いものには蓋をするだけで大丈夫なようなので"/etc/modprobe.d/blacklist.conf "にブラックリストとして書き込むだけです。

ターミナルで
sudo vi /etc/modprobe.d/blacklist.conf

書き込む内容
blacklist i2c_piix4
blacklist intel_rapl

ターミナルに戻って
update-initramfs -u -k all

 

参考

 

②. meizu(機種に則した)フォルダを作成する

Screenshot from 2016-08-08 12-42-10

何かの作業をするのに共通のフォルダでするというのは非効率極まりないので、対象の環境ごとにディレクトリ(フォルダ)を作るとわかりやすいです。

なので、今回はMeizu Pro 5に合わせて"meizu"というディレクトリを以下のコマンドで作成します。

mkdir meizu

ディレクトリができたら以下のコマンドを入力して"meizu"ディレクトリへ移動します。

cd meizu

 

 

③. Ubuntu Touchに必要なリポジトリを導入

Screenshot from 2016-08-08 12-43-33

adb、fastboot環境がないと何の意味もないのでリポジトリをインストールします。

ターミナルから以下のコマンドを入力します。

sudo apt-get update
sudo apt-get install phablet-tools ubuntu-device-flash

 

④. Meizu Pro 5 Ubuntu Editionを接続し、adbコマンドで接続できているか確認

Screenshot from 2016-08-09 01-05-06

RC-Proposed(Nightly)ビルドを焼くにはadbやfastbootコマンドで認識されていることが条件になりますので、しっかり認識できているか確認します。

うまくいかない時はLauncherの初期化をすると認識されるかもしれません。

sudo adb kill-server
sudo adb start-server
sudo adb devices

List of devices attached
86HXXXXXXXXX    device

⑤. コマンドを入力しRC-Proposedビルドを焼いていく

Screenshot from 2016-08-09 01-07-01

このコマンドを実行するとインストールが始まります。

ケーブルを抜いてしまうと最悪文鎮になるので注意して下さい。

sudo ubuntu-device-flash touch --channel=ubuntu-touch/rc-proposed/meizu-pd.en --device turbo

 

アップデータファイルの転送が終わると(環境によって時間は変動)、以下のRebooting...と表示されます。

そして、Failed to...と表示されても、既にリカバリーイメージがUbuntu Touchのものになっていると勝手に再起動するので大丈夫です。

どのような環境でも表示されますので安心してもいいのですが、Failedと表示されて気分は良くないので修正してもらいたいですね。

Rebooting into recovery to flash
Failed to enter Recoevry

 

screenshot20160729_182913638
Stable Build
RC-Proposed Build
RC-Proposed Build

ビルドナンバーが"r + number"になればRC-Proposedビルドが焼けております。

 

α. 安定版への戻し方

以下のコマンドを入力すると安定版に戻ることが出来ます。

sudo ubuntu-device-flash touch --channel=ubuntu-touch/stable/meizu-pd.en

こちらもDeveloper Modeでないと焼くことが出来ません。

 

参考

commitlog