Google Tensor G2はSamsung 5nm 5LPEで製造された可能性、歩留まりが改善し発揮する性能も安定か

Google Tensor G2はSamsung 5nm 5LPEで製造された可能性、歩留まりが改善し発揮する性能も安定か

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Pixel 7系列が搭載したGoogle Tensor G2がSamsung 4nmではなく、Samsung 5nmで製造されていたことが数日前に判明しましたが、詳細な製造プロセスまではわかっていませんでした。今回、公式の情報ではありませんが、より詳しい情報を発見したので簡単にですがまとめます。

 

Google Tensor G2はPixel 6系列が搭載したGoogle Tensorの後継製品で、大きな特徴としてCPUにCortex-X1を2基採用しています。これにより、競合他社製品と比較して機械学習性能が高くなり、言語認識の分野は他の追随を許しません。

 

GoogleはGoogle Tensor G2を発表した際に詳細な仕様を発表せず、プロセスノードが不明な状態でしたが、大手メディアのAndroid AuthorityがGoogleに問い合わせを行ったところ、担当者が5nmで製造していると回答をしたため、当初の予想の4nmではなく5nmで製造されていることが判明しました。

 

ただ、Samsung 5nmは同じプロセスノードでも5LPEと5LPPがあり、基本的には後者の製造技術が優れ、性能や安定性が高まるとされているため、多くの人々はGoogle Tensor G2が5LPPで製造されていることを期待していると思います。

 

しかし、韓国の情報通の吸血鬼王氏は、Google Tensor G2はSamsung 5nm 5LPEで製造していると明らかにし、Google Tensorと同じ製造プロセスを採用していることが判明しました。そのため、後継製品でありながら同じ製造プロセスを採用していることが明らかになりました。

 

ただ、気になる情報として、Google Tensor G2の消費電力あたりの性能はGoogle Tensorよりも改善されている状態が見受けられるようなので、Samsung 5nm 5LPEの歩留まりが向上し、発揮されるべき性能を発揮できるようになったと吸血鬼王氏は推測しています。

 

実際、Google Tensor G2は前作が採用したCortex-A76をCortex-A78へ変更し、継続採用したCortex-X1の動作周波数を向上させているので、Samsung 5nm 5LPEが良い方向に動いているのは確かだと考えることが出来ます。

 

そして、Samsung 5nm 5LPPは事実上Qualcommのみが採用する製造プロセスとされているようで、この観点からもGoogle Tensor G2がSamsung 5nm 5LPEで製造されていることを特定するのは可能なようです。

 

ちなみに、Google Tensor G2の仕様は、製造プロセスがSamsung 5nm 5LPE、CPUが2.85GHzのCortex-X1を2基、2.35GHzのCortex-A78を2基、1.80GHzのCortex-A55を4基の2+2+4構成で、GPUがMali-G710 MP7で動作周波数は不明です。

 

 

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