韓国市場向けのSamsung Galaxy S21がGeekbenchに登場しました。Galaxy S21 UltraとGalaxy S21+は2020年に登場していましたが、Galaxy S21は2021年に入ってからの登場となっています。
韓国市場向けのGalaxy製品は型番末尾のアルファベットが“N”で、例えばGalaxy Note20 UltraはSM-N986N、Galaxy S21 5GはSM-G986Nとなっています。今回姿を表したGalaxy S21はSM-G991Nとなっており、韓国市場向けのGalaxy S20 5GがSM-G981Nの型番を有しているため韓国市場向けのGalaxy S21であることがわかると思います。そして、主要なスペックはAndroid 11、Exynos 2100、RAM 8GBです。Geekbench 5.2.5で計測され、シングルコア性能は1,056点でマルチコア性能は3,196点となっており、このスコアは過去のデータから考えるといくつか低いです。
そして、開発者コードを利用して詳しく見ると、CPUは2.91GHz+2.81GHz+2.21GHzのオクタコア構成、GPUはARM Mali-G78、ガバナー(Governor)はExynos SoC特有のenergy_stepとなっています。また、Build(ビルド番号)は“RP1A.200720.012.G991NKSU1ATLG”となっているため、間違いなく本物であると考えています。
Samsungは2021年のGalaxy Sシリーズ製品としてGalaxy S21を開発していることが知られていますが、SamsungはGalaxy SシリーズとGalaxy Noteシリーズにおいて仕向地によって搭載しているSoCが異なる販売施策を行っており、昨年の2020年はSnapdragon 865 5GとExynos 990の性能が大きく乖離していることが原因で様々な批判を集めました。そのため、どの市場がどのSoCを搭載しているのかというのは大きな注目を集めており、日本に在住する一部の人は隣国の韓国で販売される製品のSoCを気にしています。
韓国市場ではSamsungのお膝元というのが大きく影響しているのか例年はExynos SoCを搭載したモデルが販売されていますが、2020年のGalaxy S20シリーズとGalaxy Note20シリーズは前者がSnapdragon 865 5Gで後者がSnapdragon 865 Plus 5Gを搭載しており、例年とは異なってExynos SoCではなくSnapdragon SoCが採用されました。そのため、2021年もSnapdragon SoCを搭載するのではないかと考えられていますが、Galaxy S21 UltraとGalaxy S21+がExynos SoCとなるExynos 2100を搭載することがGeekbenchから明らかになっており、標準モデルとなるGalaxy S21も搭載すると考えられていましたが、Geekbenchに登場していないため僅かな望みをかけてSnapdragon 888 5Gを搭載するのではないかと願っている人もいましたが、残念ながらExynos 2100を搭載します。