Meizu製スマートフォンにはリージョンIDが設定されており、ファームウェアをインストールする際にリージョンIDを確認してからインストールされます。
そのIDは中国版と国際版で違っており、国際版のスマートフォンであれば中国版のファームウェアをインストールする事ができるのですが、中国版のスマートフォンでは国際版のファームウェアをインストールすることが出来ません。
なので、中国版のスマートフォンのリージョンIDを国際版のものへと変更し、国際版のファームウェアをインストールできるようにします。
2016年度mシリーズスマートフォンのMeizu m3 noteのリージョンIDも変更できるので、是非ご覧ください。
Meizu Pro 6の変更に仕方は以下の記事をご覧ください。
Meizu Pro 5のリージョンIDの変更の仕方も記事にしておりますので、Meizu Pro 5でも書き換えようと思っていた方はこちらをご覧ください。
Meizu m2のリージョンIDも変更できますので、是非ご覧ください。
※注意(Attention)
この方法は、スマートフォン内部を書き換えます。
ファームウェアをインストールしても直らない領域を書き換えますので、全ての操作は自己責任でお願いします。
ReaMEIZUに書かれてある通りに行って、スマートフォンが故障してもReaMEIZUは責任を負いません。
準備
- adb環境の整ったPC(Windows 10でも可能)
- 中国版のMeizu M3s(Flyme 5.1.5.0A、5.1.5.1A、5.1.5.2Aどれでも可能)
- こちらからchidm3s.sh
ダウンロードしたchidm3s.shは以下のようになっております。
書き換える領域Meizu m2 miniと同じく"proinfo"と呼ばれる領域です。
#!/system/bin/sh echo "change id to international for meizu m3s" echo "created by reameizu" echo "make backup proinfo" dd if=/dev/block/mmcblk0p14 of=/storage/emulated/0/Download/proinfo_cn.img if [ "$?" == 0 ] ; then echo "backup of original proinfo stored on /storage/emulated/0/Download/proinfo_cn.img" else exit 1 fi echo "try to change phone id to international 68351001" echo -e 'x35' | dd of=/dev/block/mmcblk0p14 bs=1 seek=141 count=1 if [ "$?" == 0 ] ; then echo "success" echo "now you have intl phone id = 68351001" echo "Please reboot your phone" else exit 1 fi
①. Meizu M3sのRoot権限を取得する。
以下の記事を参考に、Root権限を取得して下さい。
Meizu謹製のRoot権限では上手に動かないので、SuperSUを導入して下さい。
②. シェルスクリプトを利用してリージョンIDを変更する。
以下のようにコマンドを入力していくと、リージョンIDを変更するシェルスクリプトが動きます。
シェルスクリプトを実行すると内部を書き換えますので注意しましょう。
C:Users******Desktop>adb shell shell@M3s:/ $ su su root@M3s:/ # sh /storage/emulated/0/chidpm3s.sh
③. 再起動する。
変更したリージョンIDを保存するために再起動します。
スマートフォン本体から再起動してもいいですし、以下のコマンドを入力して再起動しても構いません。
C:Users******Desktop>adb reboot
国際版のファームウェアのインストール方法
以下の記事から国際版のファームウェア(Flyme 5.1.5.1G)をダウンロードし、データクリアをしてインストールして下さい、
ファームウェアのインストール方法は以下の記事を参考にしてください。
作成手順
基本的にMeizu m3 noteと同じことをしております。
SoCが違うと、パーティションが少しづつ違うのでしっかりチェックしないと文鎮になってしまいます。
パーティションはmmcblk0pXですが、emmcだと領域が表示できるので、以下のコマンドで出力。
shell@M3s:/ $ cat /proc/emmc
出力したのが以下。
emmc_pXとmmcblk0pXが対応します。
重要なファイルがemmc_p4なのでmmcblk0p4が必要なファイルです。
cat /proc/emmc partno: start_sect nr_sects partition_name emmc_p1: 00000040 0000a800 "recovery" emmc_p2: 0000a840 00000400 "para" emmc_p3: 0000ac40 00100000 "custom" emmc_p4: 0010ac40 00005000 "expdb" emmc_p5: 0010fc40 00000800 "frp" emmc_p6: 00110440 00000200 "ppl" emmc_p7: 00110640 00010000 "nvdata" emmc_p8: 00120640 0000a000 "rstinfo" emmc_p9: 0012a640 00010000 "metadata" emmc_p10: 0013a640 00004000 "protect1" emmc_p11: 0013e640 000059c0 "protect2" emmc_p12: 00144000 00004000 "seccfg" emmc_p13: 00148000 00004000 "oemkeystore" emmc_p14: 0014c000 00001800 "proinfo" emmc_p15: 0014d800 0000c000 "md1img" emmc_p16: 00159800 00002000 "md1dsp" emmc_p17: 0015b800 00001800 "md1arm7" emmc_p18: 0015d000 00002800 "md3img" emmc_p19: 0015f800 00002800 "nvram" emmc_p20: 00162000 00000800 "lk" emmc_p21: 00162800 00000800 "lk2" emmc_p22: 00163000 00008000 "boot" emmc_p23: 0016b000 00004000 "logo" emmc_p24: 0016f000 00002800 "tee1" emmc_p25: 00171800 00002800 "tee2" emmc_p26: 00174000 00003000 "secro" emmc_p27: 00177000 00005000 "keystore" emmc_p28: 0017c000 00500000 "system" emmc_p29: 0067c000 000d8000 "cache" emmc_p30: 00754000 032e1fdf "userdata" emmc_p31: 03a35fdf 00008000 "flashinfo"
proinfo(mmcblk0p14)をdevinfo.imgとして保存し、バイナリエディタで開いてみる。
すると"0x68301001"と書かれてあります。これがリージョンIDです。
これを国際版のリージョンである68351001に変更すれば良いので、4番目の数字を”5″に変更すると国際版のリージョンIDになるため、そこだけを変更します。
00000008の0Dだけを変更するので、16進数である8Dを10進数に変更します。
いつもと同じように便利サイトを使用して変換。
chidm3n.shをMeizu M3sに則した数値に変更するとchidm3s.shの完成です。