Huawei Kirin 980から続くARM Cortex-A76 CPUの採用、実は少しずつ変化していることが判明

Huawei Kirin 980から続くARM Cortex-A76 CPUの採用、実は少しずつ変化していることが判明

2020年4月16日
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Huawei P30やHuawei Mate 20に搭載されているHuawei Kirin 980からARM Cortex-A76 CPUの採用が始まっており、先日発表されたHuawei Kirin 985もARM Cortex-A76 CPUを採用しています。

約2年の間A76コアを採用していますが、Geekbenchから少しずつカスタマイズを加えていることが明らかになりました。

 

Kirin 980に搭載されているA76コアはHiSiliconがセミカスタムを施しており、GeekbenchのIdentifier欄にはpart 3392の表記があります。もしARMの設計書通りのA76コアを採用しているのであれば、part 3339にならなければいけません(MediaTek Helio G90Tが該当)。Kirin 980より後に発表されているKirin 990、Kirin 990 5G、Kirin 820、Kirin 985も同じくpart 3392の表記が見られますので、全て同じものを採用していると考えてしまいますが実は違っています。

 

revision+variantで区別をつけることが可能でKirin 980はr0v1、Kirin 990/Kirin 990 5Gはr0v3、Kirin 810はr0v3、Kirin 820はr0v4、Kirin 985はr0v4となっています。そのためスペックでは全てA76コアを採用していると記載されていますが、Kirin 980から少しずつ変更を加えていることが明らかです。同一周波数であればKirin 980よりもKirin 810が、Kirin 810よりもKirin 985のほうが優れていることになります。

 

蓄積したARM Cortex-A76 CPUに対する経験でカスタマイズを施し、新たな製品を生み出し続けるHiSiliconはまだまだ進化を続けるでしょう。

 

 

 

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