Apple iPhone SE(2020)のAnTuTu Benchmark v8スコアが公開、性能維持にはバッテリーがネックか

Apple iPhone SE(2020)のAnTuTu Benchmark v8スコアが公開、性能維持にはバッテリーがネックか

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

日本時間2020年4月16日に発表された新しいiPhone SEことiPhone SE(第2世代)のAnTuTu Benchmark v8スコアがAnTuTu公式と、日本の商業メディアITmediaが公開しました。今回、この新たに明らかになったAnTuTu Benchmark v8のスコアを、同じくApple A13 Bionicを搭載しているiPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxと簡単に比較を行います。なお、AnTuTu公式はAndroid OS搭載機との比較を推奨していないため、Qualcomm Snapdragon 865 5GやHuawei Kirin 990 5Gとの比較は行いません。

 

AnTuTuが公開した第2世代iPhone SEはRAM 3GB+内蔵ストレージ 256GBと明らかになっていますが、ITmediaが利用したiPhone SEは内蔵ストレージの容量は不明です(レビュー用に差し出すスマートフォンは最高スペックが多く、おそらく3GB+256GBモデルを利用していると考えています。)。AnTuTuが公開したスコアはCPU性能が149,295点、GPU性能が186,079点、MEM性能が77,968点、UX性能が78,824点で総合性能が492,166点となり、ITmediaが公開したスコアはCPU性能は149,295点、GPU性能が170,967点、MEM性能が77,976点、UX性能が78,455点で総合性能が476,693点という結果になりました。50万点未満となりますが、A12 Bionicを搭載したiPhone XR/XS/XS Maxは44万点から41万点に収まっているので、2018年に発表されたフラッグシップモデルよりは性能が高いです。

 

ただ、同じA13 Bionicを搭載したiPhone 11シリーズと比較すると、CPU性能とGPU性能ともに低く計測されています。これは第2世代iPhone SEに搭載しているA13 Bionicの性能を低くしているのではなく、筐体の大きさやバッテリー容量が関係していると考えられ、第2世代iPhone SEは1821mAh、iPhone 11は3110mAh、iPhone 11 Proは3046mAh、iPhone 11 Pro Maxは3969mAhと今のiPhoneからみても異常に少なく、バッテリーの持ちを向上させるために発熱がピークに達した際に急激に性能を落とす最適化を行っていると考えています。そのため、瞬間的に性能を測るGeekbenchでのシングルコア性能はiPhone 11と同水準ですが、長く継続して計測するマルチコア性能ではiPhone 11シリーズよりも低くなる傾向にあります。

 

iPhone 11シリーズと同じ性能を長く使用することは出来ない可能性がありますが、それでも2018年に発表されたiPhone XR/XS/XS Maxよりも性能が高いため過度な心配はいらないです。ただ、ゲームや動画編集を目的に購入するのであればiPhone 11シリーズやiPad Proシリーズを購入することをおすすめします。

 

 

Source(1) | (2)