Appleは現地時間2022年9月7日に「Apple Event - September 7」を開催し、iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxの4製品を発表し、同時にPro製品が搭載する新Apple SiliconのApple A16 Bionicを発表しました。
Apple A16 Bionicは「Pro」の名称が付与されたiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxが搭載し、その他のiPhone 14とiPhone 14 Plusは昨年のiPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxが搭載したApple A15 Bionicを搭載します。
A16 Bionicは電力効率、ディスプレイ、カメラに焦点を当てた製品と案内されました。Apple Siliconは競合他社の製品と比較して性能が高く電力効率が優れていますが、A16 Bionicはさらに電力効率を追求します。
トランジスタ数は160億個で、A15 Bionicが150億個だったので約10億個も積載数が増加しました。この積載数はiPhoneにおいて過去最多と案内しています。
製造プロセスは4nmで、Appleは台湾のTSMCとの結びつきの強い企業として有名なので、N4で製造されていることは間違いないでしょう。ちなみに、競合他社のMediaTekのDimensity 9000、QualcommのSnapdragon 8+ Gen 1も同様にTSMC 4nmのN4で製造されています。
CPU性能に関して、競合他社は2019年に発表したiPhone 13が搭載したA13 Bionicに追いつこうとしていますが、A16 Bionicは更に差を広げて何世代も先を進んでいると案内しました。
CPUは2つの高性能コア、4つの高性能コアの2+4構成を採用し、最新の競合他社製品と比較して40%も高速だと案内しました。競合他社製品の具体的な名称は避けましたが、Snapdragon 8 Gen 1ではないかとの予測が強いです。
2つの高性能コアはA15 Bionicの高性能コアと比較して更に高速になり、20%も電力効率が改善したとしています。
4つの高効率コアは競合他社製品の高効率コアと比較して3分の1の電力で発揮するとしています。
Neural Engineは16コアで構成され、毎秒17兆の演算(17 TOPS)が可能としています。
GPUは5コアで構成され、以前の製品よりも50%も多いメモリ帯域幅を備え、更に性能が向上したとしています。
A16 Bionicを搭載したiPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxは日本市場で9月16日より販売を開始します。内蔵ストレージの容量は最大1TBで、価格は14 Proが224,800円、14 Pro Maxが239,800円に設定されています。