AnTuTuがQualcomm Snapdragon 865 5GとSamsung Exynos 990を搭載したSamsung Galaxy S20+の性能比較を行いました。いずれもRAM 12GB+内蔵ストレージ 128GBモデルを採用し、Snapdragon 865 5GはSM-G986U(コードネーム: y2q)、Exynos 990はSM-G986B(コードネーム: y2s)となっています。
今回の比較はCPU性能、GPU性能、MEM性能、UX性能を合算した総合性能を考慮し、バッテリーの持ち時間(+発熱)、カメラ性能、接続の安定性、音質などは考慮されていないことを理解してご覧ください。
Exynos 990を搭載したGalaxy S20+の性能は、CPU性能が152,905点、GPU性能は215,197点、MEM性能は72,567点、UX性能は75,463点で総合性能は516,138点という結果になりました。
そして、Snapdragon 865 5Gを搭載したGalaxy S20+の性能はCPU性能は162,280点、GPU性能は216,328点、MEM性能は76,930点、UX性能は83,640点で総合性能は539,184点となり、Snapdragon 865 5Gの方が性能が高いです。
CPU性能に着目すると、Exynos 990はSnapdragon 865 5Gから6%程度性能が落ちており、AnTuTuによるとBigコア(Exynos 990: Exynos M5/Snapdragon 865 5G: ARM Cortex-A77)の動かし方が異なり、前者は少しおとなしい動きをしていたと推測しています。
快適性につながるUX性能とMEM性能では差が生まれており、UX性能に関してはExynos 990を搭載したGalaxy S20+が120HzのリフレッシュレートをONにしていない可能性があるようですが、MEM性能に関しては同じ構成なのに差が生まれたのは何故だか不明としています。ただ、この性能差はアップデートで解決できるとし、将来的にはファームウェアが安定すれば両モデルの差は限りなく低くなると考えているようです。
AnTuTuが公開した比較データは2020年4月時点での性能となっていますが、同年5月時点ではSnapdragon 865 5Gを搭載したGalaxy S20+(12GB+128GB)は557,720点、Exynos 990搭載のGalaxy S20+(同容量)は513,184点で、残念ながらExynos 990は性能が伸びずSnapdragon 865 5Gは性能が伸びるという結果なり、AnTuTuの目論見は外れました。
そのため、SoCの性能の観点から考えるとSnapdragon 865 5Gを搭載したGalaxy S20シリーズを購入したほうがいいでしょう。