AnTuTu Benchmarkを開発・提供しているAnTuTuは、ある企業のあるデバイスで不正が行われたと発表しました。AnTuTuは不正に対して甘い印象がありますが、今回は同社としても看過できないことが起きたのでしょう。
AnTuTuは2026年7月1日に公式Weiboを更新し、AnTuTu v11ではベンチマークスコアを担保するためにオンライン検証機能を導入していますが、ある企業が発表会で宣伝した性能は同社のデータベースに記録がなく、それをメーカー側に問い合わせても計測結果のスクリーンショットが送られることがなかったため、その性能には疑惑があり、この性能は同社として認めることが出来ないと発表しました。
AnTuTuは企業名と製品名を明かしていないので不明ですが、7月1日から少し前に発表された製品はREDMAGIC Gaming Tablet 5 Pro、REDMI K90 Ultra、vivo X Fold6、HONOR X80 Pro Maxなどがあります。その中で発表会でAnTuTuの性能を発表していたのはREDMAGIC Gaming Tablet 5 Proが該当しますが、企業名と製品名は伏せられており憶測の域は出ないので結論づけるのは危険です。
この「認められない性能」が発表されたデバイスは今後3ヶ月間、AnTuTuが公式サイトに掲載しているスコアランキングから除外するようです。直近の不正として、YouTuberのさいちょう氏が告発したREDMAGIC 11 Proシリーズが思い浮かぶでしょうが、こちらはUL Solutionsが提供する3DMarkで、今回のAnTuTuよりも厳しい無期限の除外です。
こういった対応の差が「AnTuTuは不正に甘い」といった印象を持たれるのかもしれませんが、実は企業名と製品名を明かさずに期限付きで除外するのはかなり効果があります。基本的に販売後は計測する人が多いのでランキングに掲載されやすくなりますが、それが措置によって数カ月間掲載されず、その除外期間が過ぎた頃に急に掲載されるので、事実上「このデバイスが不正していました」と言っているようなものになります。
不正は絶対に駄目です。こういった不正は最高の性能を求める消費者と、最高の性能を発揮したい企業の思惑が一致して起きた事象なので、これからは全員でこの認識を改めないといけません。ただ、こういった問題を受けてベンチマークソフトを不要と叫ぶのは違います。これはただのツールで存在は悪ではありません。ちゃんと見極めましょう。



