MediaTekは高性能な製品としてDimensity 9000を発表していますが、もうひとつ高性能な製品を計画していると韓国の掲示板から伝えられました。
Dimensity 9000はTSMC N4で製造された製品で、Samsung 4nmで製造された競合他社のSnapdragon 8 Gen 1とExynos 2200と比較すると、電力効率が優れ、発熱が起きにくく、安定した性能を発揮します。OPPO Find X5 ProはSnapdragon 8 Gen 1とDimensity 9000の2種類の展開が行われていますが、“安定した性能”に着目すると後者が優れています。
素晴らしい製品を世に出したMediaTekですが、韓国の掲示板によると、MediaTekはAMD RDNA 2に基づいたGPUを搭載した製品をSamsung 4nmで製造する計画を立てているようです。Samsung 4nmでの製造を予定している背景として、AMD RDNA 2が最適化されているからとしています。
GPUの動作周波数に関しての情報も明らかになっており、最低でも1.68GHzを満たすように要求したようです。Exynos 2200は1.9GHzを計画するも最終的には1.3GHzになった過去があるため、MediaTekの要求は高いと見ています。
Samsung 4nmは歩留まりが低いことが伝えられており、役員と技術者が常駐して問題の解決を行ったSnapdragon 8 Gen 1でも35%、詳しい情報はないもののExynos 2200は更に低いとされています。TSMC N4が70%を発揮している現状で、安定した供給が厳しい可能性のあるSamsung 4nmで製造を行うのか疑問ではありますが、「新製品」は市場を活性化する力を持っているので、今後の情報に注目したいと思います。