Lanchen(藍辰科技)は2021年11月5日、魅藍(mblu)の携帯電話を復活すると発表しました。魅藍の歴史はスマートフォン界隈では少し古い歴史を持っているので、少しだけ掘り下げて語りたいと思います。
魅藍は2014年にMeizu(魅族科技)が作成したサブブランドで当初はmbluではなくMeilanでした。最初の製品は魅藍note(Meizu m1 note)で、価格は2GB+16GBが999元、2GB+32GBが1199元で、1000元に近い製品を表す「百元机」や「千元机」のジャンルで大きな人気を博し、その後もコスパに優れた製品を多く発表し、2015年と2016年のMeizuの急成長を支えたブランドです。
そんな魅藍ですが、XiaomiやOPPO、vivo、Honorの隆盛によって当初の勢いは無くし、徐々にシェアを減らし続けました。考えられる原因として、当時は“低価格な製品でも快適にゲームが出来る”に重きが置かれ、MediaTek SoCよりもQualcomm SoCが好まれていましたが、Meizuは頑なにMediaTek SoCを採用し続けたため見向きされなくなっていきました。(HuaweiとHonorは良い意味での“国産人気”によって違った評価を得ていました)
そして2018年5月、MediaTekのMT6750を搭載した魅藍6T(Meizu 6T)を最後に魅藍は終了し、低価格なモデルも魅族に統合し、2020年はハイエンドの旗艦製品のみの販売に切り替えたため、完全に低価格の市場から去りました。
時は進んで2021年、Meizuの孫会社にあたるLanchenがmbluとlifemeを取り扱い、本日の11月5日にmbluの携帯電話の復活を発表しました。「魅藍」で同じ文字を採用していますが、Meizuが取り扱ったのは“Meilan”、Lanchenが取り扱うのは“mblu”で、MeizuはLanchenに対して経営権を持たないので、製品名はMeilan xxxxxxやMeizu mblu xxxxxxではなくmblu xxxxxxとなる見込みです。
今の所、Meizuが蘇寧易購(Suning.com)にて開店している公式店舗で魅藍10(mblu 10)が確認できており、最初の製品はこれだと考えています。5G対応・非対応は現状不明ですが、今の中国市場で5G非対応はかなり致命的なので、対応していてほしいとひとりのファンは思います。