AnTuTuは中国市場における2021年5月に計測されたAndroid OS搭載製品のスコアランキングを公開しました。ランキング掲載条件は1000回以上の計測で、4月のランキングから最新のAnTuTu Benchmark v9のスコアが利用されています。
旗艦製品はすべてSnapdragon 888 5Gを搭載し、1位はBlack Shark 4 Pro(12+256GB)で830,022点、2位はTencent RedMagic 6 Pro(16+256GB)で829,900点、3位はOnePlus 9 Pro(12+256GB)で828,748点という結果になりました。
1位のBlack Shark 4 ProはMEM性能で優位性を見せており、内蔵ストレージにUFS 3.1とSSDのRAID構成採用が要因です。4月のスコア(860,467点)から低くなっていますが、その原因は4月は16+512GBなのに対して5月は12+256GBになっているためです。
OnePlus 9 Proが3位の要因としてAnTuTuは、OnePlus 9 Proで当該アプリを起動すると、自動的にバックグラウンド(タスク)をクリーンアップして最適な状態にするためと考察しています。
ミドルレンジ帯は前回なぜかランクイン出来なかったSnapdragon 780G 5G搭載Xiaomi Mi 11 青春版(Youth)(8+128GB)が530,646点で1位に。2位はDimensity 820を搭載したRedmi 10X 5G(8+128GB)で455,473点、3位はSnapdragon 768G 5Gを搭載したvivo iQOO Z3(8+256GB)で446,010点という結果になりました。
以前「何を基準に旗艦とミドルレンジを分けているのか」と記述しましたが、「発表した企業がどのように扱っているか」が基準としている可能性が高いです。そのため、Exynos 1080は“旗艦級の性能を有するSoC”として発表されているので旗艦SoCではありませんが、搭載製品のvivo X60とX60 Proは旗艦製品として発表されているのでミドルレンジのランキングには入りません。
つまりSoCの位置は関係なく、Xiaomiは旗艦SoCのDimensity 1100を搭載したRedmi Note 10 Proをミドルレンジ製品として発表していますので、7月公開の6月のランキングではXiaomi Mi 11 青春版を大きく引き離してRedmi Note 10 Proが1位に位置するでしょう。