Googleが新しいミドルレンジ製品として開発していると考えられているGoogle Pixel XEですが、名称が大きく広がった翌日にGeekbench 5に姿を表しました。しかし、このGoogle Pixel XEは一部の悪い人によって生み出された偽装製品であることが明らかになりました。
Google Pixel XEはAndroid 11+RAM 6GBというスペックを有し、シングルコア性能は551点とマルチコア性能は1,484点となっています。
識別子からSnapdragon 720Gであることは明白ですが、開発者コードを利用して詳しく見るとCPUは2x2.3GHz+6x1.80GHzのオクタコア構成でGPUはAdreno 618を採用しているので、間違いなくSnapdragon 720Gを搭載しています。
更に、BuildはRD1A.201105.003.A1で、検索してみるとGoogle Pixel 4a (5G)とGoogle Pixel 5に提供されており、Google Pixel XEは本物だと考えてしまいます。
しかし、マザーボード欄にmiatollの表示があり、これを検索してみるとRedmi Note 9Sが検索結果に出てきました。この製品のスペックはRAM 4GBと6GB、Snapdragon 720Gなので、今回姿を表したGoogle Pixel XEのスペックと合致します。
つまり、今回のGoogle Pixel XEは悪意のある人がRedmi Note 9SにAOSPベースのカスタムROMをインストールし、名称をGoogle Pixel XEに偽装し計測したものとなります。
ただ、今回の検証はGoogle Pixel XEの存在を否定するものではなく、今回姿を表したものは偽物であると証明したに過ぎません。