Honor 30Sが初搭載機のHuawei Kirin 820(麒麟820)のパフォーマンスモードと非パフォーマンスモードでのAnTuTu Benchmark v8スコアが判明しました。
Kirin 820のスペックは7nm FinFET製造プロセス、CPUは1xA76*+3xA76*+4xA55(2.36GHz+2.22GHz+1.84GHz)、GPUはMali-G57 MP6 @804MHzとなっています。比較対象としてHuawei Kirin 810(麒麟810)のパフォーマンスモードと非パフォーマンスモードのスコアも掲載し、Kirin 810のスペックは7nm FinFET製造プロセス、CPUは2xA76+6xA55(2.27GHz+1.88GHz)、GPUはMali-G52 MP6 @820MHzです。
パフォーマンスモードにおけるKirin 820のスコアはCPU性能が130,428点、GPU性能が114,025点、MEM性能が69,416点、UX性能が62,268点で総合性能が381,355点、非パフォーマンスモードではCPU性能が114,025点、GPU性能が109,742点、MEM性能が66,534点、UX性能が59,236点で総合性能が349,537点という結果になりました。
非パフォーマンスモードでもKirin 810のパフォーマンスモードのスコアを上回っているため、間違いなく後継SoCと呼べるでしょう。MEM性能ではKirin 820(PM)>Kirin 810(PM)>Krin 820>Kirin 810となっているのは、Kirin 820とKirin 810は対応RAM規格に変更がなくいずれの搭載機はLPDDR4X規格を採用しているので、この様な差が生まれたと考えています。
パフォーマンスモードと非パフォーマンスモードではCPU性能が14%上昇、GPU性能が9%上昇となっています。Kirin 820(PM)はKirin 810(PM)からCPU性能が25%上昇、GPU性能が43%上昇しています。
今の日本市場ではKirin 820搭載機およびKirin 810搭載機は参入していない状況です。ミドルレンジ市場ではKirin 710が最高性能で、ハイエンド市場ではHuawei Mate 30 Pro 5Gが搭載しているKirin 990 5Gが最高性能となっています。