未発表製品のSamsung Galaxy A21sがCPU性能を計測するのに長けているGeekbenchに姿を表しました。
Galaxy A21sはsamsung SM-A217Fの名称で計測され、Android 10、RAM 3GBとなっています。マザーボード欄にはexynos850の表記があり、Samsung Exynos 850は未発表SoCとなっているため、Samsungが新プロセッサーとしてExynos 850を開発していることが明らかになりました。気になる性能はシングルコア性能が183点、マルチコア性能1,074点となっています。
Identifier欄にpart 3333の表記があるため、CPUはARM Cortex-A55を搭載しています。更に開発者コードを使用して詳しく見てみると、CPUは8xA55(2.0GHz)、GPUはMali-G52、ガバナーはenergy_stepを採用しています。A55のみのSoCはUnisoc SC9863Aがリリースされていますが4x1.6GHz+4x1.2GHzの構成になっているため、全てのコアが2.0GHzで動作するExynos 850は少し違うパフォーマンスを発揮しています。
今現在、SamsungはエントリーモデルにExynos 7884とExynos 7904を採用していますのでExynos 850と簡単に比較します。主なスペックはExynos 7884が2xA73(1.6GHz)+6xA53(1.35GHz)、Exynos 7904が2xA73(1.8GHz)+6xA53(1.6GHz)となっています。
シングルコア性能は高性能なARM Cortex-A73を採用せず省電力に優れたARM Cortex-A55を採用しているため、周波数が高くても性能が低いという結果になりました。一方でマルチコア性能は全てのA55コアが2.0GHzで動作するので、LITTLEコアにA53を採用し周波数の低いExynos 7884とExynos 7904よりも高い性能という結果になりました。このことから言えるのは、瞬間的な動作にはExynos 7884とExynos 7904が上回りますが、継続して何かを行う場合にはExynos 850の方が上回ります。