中国市場向けXiaomi Mi 10 Pro(小米10 Pro)向けに安定版となるMIUI V11.0.7.0.QJACNXMがリリースされ、Qualcomm Snapdragon 865 5GのGPU Adreno 650のドライバーがアップデートされたことによって、AnTuTu Benchmark v8の総合性能が60万点を超えるようになりました。
Xiaomi Mi 10/Mi 10 Proは出荷段階ではV440でしたが、今回のアップデートによってV444へ更新されました。今回使用したXiaomi Mi 10 Proは12GB+512GB(5999元/約95,000円)モデルです。
GPUのドライバーが更新されたことでGPU性能が約1万点向上しており、更に今回の更新はOS(MIUI)の安定性を高めているのでMEM性能やUX性能も向上しました。MEM性能が高いのはRAMが12GB、内蔵ストレージが512GB(UFS 3.0/Write Turbo)となっているためで、AnTuTu Benchmark v8はRAM容量や内蔵ストレージ容量、UFS 2.1やUFS 3.0等のフラッシュストレージ規格に対応し、容量が大きければ大きいほど、規格が新しければ新しいほど、データ転送速度が早ければ早いほどスコアが高くなるように調整されていますので、MEM性能が10万点を超える快挙を達成しています。
Snapdragon 865 5GのAdreno 650のGPUドライバーバージョンの遍歴は、Snapdragon 865 5G QRDがV435、出荷時のXiaomi Mi 10/Mi 10 ProがV440、Samsung Galaxy S20/S20+/S20 UltraがV443、最新版のXiaomi Mi 10 Proと未発表のvivo iQOO 3 5G、realme X50 Pro 5GはV444となっています。
QualcommはGoogleと協力してGPUドライバーをGoogle Play Storeで配信することが可能になったと話していますが、今回は中国市場向けのXiaomi Mi 10 ProということでMIUIのアップデートと同時に更新されました。国際市場におけるGalaxy S20シリーズはPlay Storeを利用することが出来ますので、今後アップデートがあればPlay StoreからGPUドライバーのアップデートを行うことが出来るはずです。