4月中の発表が予想されている2019年度旗艦スマートフォンのMeizu 16sにイヤホンジャックが搭載されないことがTENAA(電信設備進網管理)の認証によって判明しました。
未発表型番M971QのスペックはCEOの黄章(Jack Wong)氏が公開したMeizu 16sのスペックと酷似しており、M971Q=Meizu 16sという前提で話を進めていきます。TENAAではディスプレイインチ数やRAM容量や内蔵ストレージ容量の他に、どの様なSoCを搭載しているのかや外部SDカードの対応可否が確認することが出来ます。
昨今ではイヤホンジャックの有無も表示されるようになり、Xiaomi Mi 9やHuawei P30 ProはUSBポートと共用と記されています。
今回、M971Qのスペックを見てみるとXiaomi Mi 9やHuawei P30 Proと同じくイヤホンジャックがUSBポートと共用と記されていることがわかります。Meizuはオーディオ事業から始まった企業で、スマートフォンにイヤホンジャックを搭載し続けることをこだわりとして企業運営を進めてきました。しかし、今回「旗艦」スマートフォンとして発表するMeizu 16sからイヤホンジャックが無くなるということは大きな決断です。売上がさらに落ちるのではないかと危惧している人もいますがそれはいかに。
面白いことに“イヤホンジャックの有無”を気にする人が多いですが、搭載し続けたMeizuが落ちぶれているのに対して搭載を取りやめていっているHuaweiやXiaomiが成長しているのを見ると、イヤホンジャックの有無で売上が大きく変化するということにはならない結果が出ています。更に人間側もそれに順応するようにTWS Bluetoothイヤホンを購入したり、有線の使用を限定的にしていったりしています。
そして、Meizuは今回のイヤホンジャックの搭載をやめる代わりにHi-Fi再生を可能にするUSB Type-C to 3.5mmイヤホンジャックの変換アダプターの販売を予告しています。オーディオへのこだわりはまだまだあるように見受けられ、特のこのアクセサリーは音質を気にする人々にとってはまたとない救世主になる可能性を秘めています。多くの人間はBluetooth再生に移行していますが、音質にこだわる人にとって有線であるというのは重要で、泣く泣く通常の変換アダプターを使用している人もそれなりにいます。そういう人たちにとってクリティカルヒットする製品ではありますが、Meizuの知名度を考えると多くの人たちの目にとまるのは難しい気もしないでもありません。