本日発表されたXiaomi Mi 9 SEが初搭載機となったQualcomm Snapdragon 712 Mobile PlatformのGPUのクロック数が判明しました。
Qualcommは新しいプラットフォームを発表した際にCPUの最大クロック数は明記するものの、GPUのクロック数は明記していません。SamsungやHiSilicon、MediaTek等はARM製GPUを採用しているので他者との優位点を出すためにクロック数を掲載している可能性がありますが、QualcommはAdrenoという自社開発のGPUを搭載しており比較対象が存在しないため掲載する意味はほぼありません。なのでおそらく掲載していない可能性があります。
そんな中、Qualcomm製プラットフォームを多く採用しているXiaomiは一部の機種を除いてGPUのクロック数を掲載する傾向にあり、SoCを詳しく知る点においては重要な企業のひとつです。今回のSnapdragon 712のGPUクロック数も掲載されているため、非常に助かっています。
名称 | Snapdragon 712 | Snapdragon 710 |
CPU | Kryo 360
2xA75 + 6xA55 |
Kryo 360
2xA75 + 6xA55 |
クロック数 | 2.3GHz + 1.7GHz | 2.2GHz + 1.7GHz |
GPU | Adreno 616 | Adreno 616 |
クロック数 | 610MHz | 500MHz |
製造プロセス | 10nn FinFET | 10nn FinFET |
XiaomiによるとSnapdragon 712のGPUのAdreno 616のクロック数は610MHzのようです。ベースモデルとなっているSnapdragon 710のAdreno 616のクロック数は500MHz(504MHz)なので、かなり上昇していることになります。
更にSnapdragon 712はSnapdragon 710と比較してCPUのクロック数が上昇しており、Snapdragon 710が2.2GHz+1.7GHzですがSnapdragon 712は2.3GHz+1.7GHzとなっています。
気になるAnTuTuベンチマークスコアは総合性能のみ公開され、187,626点の様です。Snapdragon 710のスコアが170,000点程度なので約10%の性能向上となっています。
ただ、Xiaomiが公表するベンチマークスコアは最高値の可能性が高く、Snapdragon 845を搭載したXiaomi Mi 8の時は300,000点を超えたスコアを発表したことがあります。なので、今回のスコアはあくまでも参考値と捉えるのがベストでしょう。