MEIZU初のノッチディスプレイを採用したMeizu X8のグローバル版を購入しましたのでレビューを行います。
今回はAliExpressにて開店しているMEIZU公式ストアのMEIZU Official Storeにて購入しました。シンガポールポストで1月17日に発送され、1月30日に到着しましたので2週間弱です。購入したMeizu X8はグローバル版、カラーはブルー、現在最大容量のRAM 6GB+内蔵ストレージ 128GBモデルとなっています。
開封
箱は青色で右上にMEIZU、左下にX8の文字が書かれています。ちなみに左側面にはMEIZU、右側面にはX8と書かれています。
何やらXiaomiのRedmiに対抗した箱に仕上がっています。少しチープに見えますが、Meizu X8はMEIZUスマートフォンの中でも低価格なモデルに分類されるので、わかりやすくていいと思います。
旗艦シリーズのMeizu 16thの箱は黒色で大きく薄いです。箱に差を持たせるのは購入意欲が上がるので非常に効果的だと思います。
箱を開けるとMeizu X8がおでまし。基本的なスペックはシートに書かれており、今からどのようなスマートフォンを使うのかわかりやすくなっています。
内容物はMeizu X8本体、EU規格のACアダプター、USB Type-Cケーブル、SIMピン、保証書・説明書となっています。保護シートやケースは付属しておらず、他の企業ではそれらが付属されるのは当たり前なので戸惑う可能性があります。
更に他の店舗では付属されることの多い保護シートや保護ガラス、ケースはギフトとして付属していませんので、欲しい方は別途購入が必要です。公式ストアなのでこのあたりは改善してもらいたいと思っています。
今回購入したのはブルー。箱の色とは違って落ち着きのあるシックなブルーに仕上がっています。ただし質感がチープなのですぐに生活傷が付いてしまいそうです。綺麗に保ちたい方はケースが必須品となります。
更に背面の指紋認証センサーがチープすぎます。昔のLG製スマートフォンの様に電源機能を持っているわけではないのに何故か押した感触があるので違和感を覚えます。Xiaomi Mi MIX 2Sではそのような感触がなく、驚いてしまいました。
低価格なモデルにとっては珍しいUSB Type-Cポートを採用。今更MicroUSBのモデルを積極的に使いたくないので非常に嬉しいです。
イヤホンジャックを搭載。下部にあるUSB Type-Cポートとは異なって上部に配置されており、スマートフォンを持ちながら音楽を聞くといったユーザー目線では嬉しいですが、高価なモデルでは下部に配置されることが多いのでこのあたりは差がついています。
SIMはnanoSIM x2のみ。MicroSDカードを使ってストレージを拡張したり、大容量ファイルを保存することは出来ません。Meizu X8は4GB+64GBモデルと6GB+128GBモデルの2モデル展開なので、自分の用途に合った方を買うといいでしょう。
重量は162g。昨今のスマートフォンは180g超えが当たり前となっているので軽さに驚きます。
ソフトウェア
Meizu X8はMEIZUとして初めてノッチディスプレイを採用しています。多くの企業が2018年初等から採用しているのに対し、Meizu X8は2018年9月に採用しているのでかなり遅い採用です。その分MEIZUはノッチにこだわりを持ったと発表会で話しているのですが・・・。
ノッチ部分にステータスバーのアイコンが収まっておらず、結果として格好が悪くなっています。ノッチ幅の狭さをアピールしていましたが、これでは他の企業と同じくくぼみの大きいディスプレイを使ったほうが良いです。
MEIZUはノッチのことをScreen Fringe(画面の縁)と呼称し、あくまでもノッチはベゼルの一部として存在しているようです。他者と同じくノッチを隠す機能がありますのでノッチ嫌いの方にとっては安心が出来ると思います。
ノッチを隠すと画面のR角が四角になる所も存在していますが、Meizu X8は丸みを持った隠し方になるので違和感なく操作が可能です。
Meizu X8はAndroid 8.1.0 OreoをベースとしたFlyme OS(Flyme 7)を搭載。UIがAOSPから変更されているものの、OSはAndroidなのでGoogle Playストアもありますし、外部からのアプリ(野良アプリ)もインストールすることが出来ます。
今現在最新のAndroid OSはAndroid 9 Pieですが、今の所MEIZUはアップグレードをするという情報を流しておらず先行きが不安な状態です。というのもMEIZUはAndroid OSよりもFlyme OSを優先しており、過去には一度もOSアップグレードが行われることのないままサポートが終了したという機種も存在します。
当然日本語非対応です。以前は電話アプリとメッセージアプリが使用できませんでしたが、Flyme 7.1.7.1G StableのアップデートでメッセージアプリがGoogle謹製に変わったので使用が可能になりました。依然として電話アプリは起動すらできません(着信は受け取れる。発信が不可。)。
各種ベンチマークの結果です。Meizu X8にはミドルハイモデル向けのQualcomm Snapdragon 710が搭載されています。CPUとGPU性能共に申し分なく、非常に重いゲームをしない限りは快適に使用できます。
カメラ撮影の際の位置情報をオフにするには少し難解な手順が必要で、こちらの記事を読んで参考にしてください。1月31日現在最新のFlyme 7.1.7.1G Stable環境で撮影しています。
肝心の出来栄えですが、大抵の状態では良い撮影が可能ですが太陽光が強すぎる時に作り物感ができてしまう場合があります。価格を考えればそれ以上の出来だと感じており、十分な撮影能力ではないでしょうか。
CA(キャリアアグリゲーション)に対応“は”しています。というのもCA_1-3を掴んだ瞬間は存在しますが、継続的に接続はされません。つまり、docomo系SIMでは基本的にLTE B1かLTE B3の単体しか接続しません。
気がかりなのはステータスバーでどの通信規格で接続しているのか不明な点で、上の画像は4Gで接続していますがアンテナピクトには4Gのアイコンがないため非常に紛らわしいです。
以上、Meizu X8のレビューです。総括すると完成度の高いスマートフォンですが、やはり低価格モデルということで随所にフラッグシップモデルには及ばない部分があります。それを理解して購入すれば満足することは間違いないと思います。
Snapdragon 710+イヤホンジャック+USB Type-Cのコンビネーションはかなりの優位点だと考えており、おそらくMeizu X8の同価格帯のスマートフォンはMicroUSBだったりSnapdragon 660が搭載されているでしょう。最大18WでのmChargeに対応しており、出かける前に少しだけ充電するといった使い方も可能です。
今の所Bootloader UnlockやTWRPが開発されていませんので、Flyme OSが肌に合わない場合カスタムROMを導入することが出来ません。残念ながらMEIZUは多少有名な企業ではあるものの近づく人が少なく、当然開発者も近づきません。なので現状としてカスタム性が全く無く、Meizu X8を気に入るにはFlyme OSも同時に気に入る必要があります。
MEIZUファンからということでだいぶ擁護しますが、Flyme OSはそこまで制約がキツくなくAndroid OSを利用したことがあればすぐに順応できると思いますので、必要以上の心配は必要ないです。
6GB+128GBモデルでも3万円程度という低価格、サブ用途やメイン用途どちらでもいけます。是非どうでしょうか。
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