2015年10月21日に発表されたMeizu m1 metalを2017年の情報で再度レビューをさせていただきます。
いわゆるRe-review(リレビュー)と言うものです。
販売開始から2年経った今、どういうスマートフォンになっているのかに焦点を当てていきます。
リリース当初のMeizu m1 metalのスペックは、Android 5.1 LollipopをベースとしたFlyme 5.0、5.5インチFHD(1920x1080)ディスプレイ、SoCはMediaTek Helio X10(MT6795M)、GPUはPowerVR Rogue G6200、リアカメラが1300万画素、フロントカメラが500万画素、RAM 2GB + 内蔵ストレージ 16GB / 32GBの2モデル展開、バッテリーの容量が3140mAhです。
発表会の様子は以下の記事をご覧ください。
発表当時は魅藍ブランドの命名方式に確たるものがなく、ピンインをそのまま表した名称となっています。
5.5インチFHD(1920x1080)ディスプレイ
今となっては当たり前、いや、当時も当たり前となっていた5.5インチFHDを採用したMeizu m1 metal。
ただ、少し違うのは当時珍しかったLTPS液晶を採用したところであり、これ以降Meizuはスマートフォンに何かしらのこだわりを必ず1つ以上付加させるという認識が広がっていきました。
この液晶は視認性もよく、発色もよく完璧です。
MediaTek Helio X10の実力
魅藍ブランドはミドルレンジからエントリーモデルのスマートフォンを制作していますので、フラッグシップモデル向けのMediaTek Helio X10(MT6795M)を搭載しているというのは大いに盛り上がりました。
MediaTekと言えばGPUに弱い印象がありますが、Helio X10にはImagination Techonlogies製のPowerVR Rogue G6200を搭載していますので、高負荷なゲームをしないのであれば、体感では今のエントリーモデル用SoCよりは快適に動いています。
YunOSから解放
リリース当初は脱Googleを図るAlibabaが手掛けるYunOSをFlyme OSに搭載したFlyme Powered by YunOSを搭載し、このOSはセキュリティに力を入れているのでRoot権限の取得が出来ない作りになっていますが、何故かRoot権限を検知するアプリの起動が出来なかったりと面倒なOSでした。
しかし、Alibabaとのパートナシップ契約が切れたのか、通常のFlyme OSに変更され、公式の方法でRoot権限の取得が可能になり、更にRoot権限を検知するアプリの起動も可能になりました。
カメラ性能
Meizuはm1 metalよりも前からカメラ性能に力を入れており、もちろんこのMeizu m1 metalにも惜しみなく技術が注ぎ込まれています。
ということで再度撮影をしてみたのですが、明かりを必要以上に取り込むフレア現象起きており、昼間の撮影は問題なく行えるのですが、夜間の撮影では想像していた写真が取れなくてドギマギしました。
とは言え、2015年のミドルレンジモデルと考えれば充分な写真に仕上がっていると思います。
バッテリー
3140mAhで当時としては大容量なバッテリーを搭載しています。
それを惜しみなく発揮していますし、背面がメタルボディなので熱が気になるところですが、ほんのり温かい程度で持てないレベルになることはありませんでした。
総括
良いところ
- 5.5インチFHDディスプレイ
- 背面に高い技術を施したメタルボディ
- Helio X10による快適さ
- 大容量なバッテリー
- 外部SDカードに対応
- メタルボディながら162gと軽い
悪いところ
- 未だにAndroid 5.1 Lollipop
- RAMが2GBと心許ない
- 今となっては古いカメラ
- 指紋認証スピードが遅い
悪い所は2015年という時代が大きく関係していますが、Androidバージョンに限ってはAndroid 6.0 Marshmallowにアップデートするぐらいはしてもらいたかったです。
今現在、多数の機種がAndroid 7.0 Nougatアップデートが行われていますので、このようなミドルレンジモデルのバージョンアップを期待するのはするだけ無駄なような気がします。
指紋認証スピードも、今は触れたら解除できるレベルになっていますが、Meizu m1 metalは触れたのを感知して「はい正しい指紋ですね」と確認しているのがわかるスピードになっています。
今、購入するのはおすすめ出来ませんが、2015年においてはミドルレンジモデルの分類では最高傑作に位置するのではないでしょうか。
今も継続的にFlyme OSのアップデートが行われており、いつまでサポートされるのかはわかりませんが、SoCのレベルから考えるとまだまだ使用出来るレベルですので、2018年の上旬まではサポートは続いていくと考えています。
2018年の今日までアップデートが行われていたらまたレビューしたいと思える製品です。