Meizu PRO 7 Plusのレビュー - 魅力を活かすのはこれから?

Meizu PRO 7 Plusのレビュー - 魅力を活かすのはこれから?

2017年8月27日
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7月26日に発表された背面に小型カラーディスプレイを搭載したMeizu PRO 7 / PRO 7 Plusの後者、Meizu PRO 7 Plusを購入してから一通り使用しましたのでフルレビューを行います。

何と言っても一番の魅力は背面のディスプレイ、これに関しては少々詳しく触れたいと思います。

 

フォトレビューは以下の記事をご覧ください。

 

5.7インチ + 1.9インチディスプレイ

Meizu PRO 7 Plusは前面に5.7インチWQHD(2560 x 1440)のSuperAMOLEDディスプレイ、更に背面に1.9インチ(240 x 536)のAMOLEDディスプレイを搭載しています。

前面のディスプレイは高繊細な描画をしてくれますので見ていて疲れることはなく、更にブルーライトを軽減するEye-friendly modeもありますので1日中にらめっこしても大丈夫なようになっています。

 

背面のディスプレイ

via MEIZU official site

背面の小型ディスプレイが標準状態で表示できるのは、日時・万歩計・天気で、何か通知が来ると上の画像のように増えます。

時計の表示をなくすのと引き換えに特殊な壁紙を設定することが出来ますが、何故壁紙を新たに設定すると時計の表示が出来なくなるのか全く持って不明です。

 

 

壁紙に動画は設定できませんが、拾った画像や撮影した画像、スクリーンショット、さらにはGIF形式でも可能なので、「ちょっと友達とふざける」と言うような使い方で盛り上がれると思います。

使い方次第では大いに化けると思います。

 

ただ、非常にもったいないのが前面ディスプレイのミラーリング機能がなく、守りに入っている印象が見受けられます。

せっかくの“タッチ可能”なディスプレイなので、背面でゲームが出来るといったところまで突き詰めたら更に面白いと思うのですが、今後のアップデートでそのような機能が追加されるでしょうか・・・。

タッチ可能なので、DT2W(Double Tap to Wake)に対応していて、背面だけ点灯させることも可能です。

 

Helio X30(MT6799)の実力

 

 

Meizu PRO 7-H / PRO 7 Plusは世界初のMediaTek Helio X30を搭載したスマートフォンとしてリリースされ、8月26日に現在もそれを搭載したスマートフォンはリリースされていません。

MediaTekのSoCと言えば3D処理に弱く、高負荷がかかるとカクついたりフリーズしたりする印象を持っている方が多いと思いますが、GPUにはPowerVR 7XTP-MT4を搭載したことによって、確実に過去のMediaTekとは違うことが実感できています。

ゲームをしていてもカクつくことは一切ありませんので、「これ本当にMediaTekのSoCか?」と思う程で、Helio X25(MT6797T)から圧倒的な進化が見受けられます。

 

残念な事に、Meizu PRO 7-H / PRO 7 Plusは特定のベンチマークでアクセス制限を行っている可能性があり、AnTuTuベンチマークでは計測こそは出来るものの最新のデータベースにアクセス出来ないのでSnapdragon 835の機種と比較ができず、一方でGeekbenchでは計測すら出来ません。

MediaTekに指示されているのか、Meizuが勝手に比較できないようにしているのかはわかりませんが、こういう黒い噂は話題になればマイナスイメージが一生つきまとうので、早急に対処していただきたいポイントのひとつです。

 

カメラ性能

1200万画素(IMX386) + 1200万画素(IMX386)のデュアルカメラで撮影するカメラはどれも素晴らしく、チューニングが行き届いています。

ただ何故か光学ズーム機能に対応しておらず、古くからカメラにこだわりを持っているメーカーのひとつであるだけに何故搭載を見送ったのか非常に気になります。

 

バッテリー

 

ゲームをそれなりにプレイしても1日は充分に持つので、至って普通の電池持ちと言えるでしょう。

搭載容量としても3500mAhとフラッグシップモデルとしては少し多い分類に入ると思います。

 

via MEIZU Official site

Meizuの独自急速充電規格「mCharge 4.0(最大5V / 5Aの最大25W)」は付属のACアダプタとケーブルを使って充電した場合に通常よりも高速に充電を行うことが可能です。

 

総評

良いところ

  • 5.7インチWQHDディスプレイ
  • 背面のディスプレイの珍しさ
  • Helio X30による電池持ち、快適な動作
  • チューニングの行き届いたカメラ
  • 持った瞬間にわかる高級感
  • イヤホンジャックがある

悪いところ

  • ベンチマークの黒い噂
  • 背面のディスプレイの拡張性がない
  • 重い(170g)
  • 価格が高い

 

背面に小型カラーディスプレイ、更にはタッチも出来るという触れ込みで今話題になっているスマートフォンです。

実際に触れてみるとこの背面のディスプレイは面白いですし、意味もなく点灯させてしまったりするぐらいです。

しかし残念な事に尖った部分はなく、あくまでも実用的なもの“しか”搭載させていない所にもったいなさを覚え、背面でゲームが出来るといった「こんなことも出来る」と技術力アピールをしても良かったのではないでしょうか。

これに関しては今後のアップデートでいくらでも対応することが出来ると思うので、そこら辺は期待しています。

 

酷評してしまいましたが、確実に買いのスマートフォンです。

背面のディスプレイに物珍しさを覚えているのであればすぐにでも購入して触れて欲しいぐらい面白いです。

価格の面で購入を渋っているかもしれませんが、スペックだけではわからない、触らないとわからない魅力がゴマンとありますので、「ある程度の不具合が起きても自分で何とかすることが出来る」のであればおすすめです。

 

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