先日、中国自動車大手のGeely Group(吉利集団)が「小さな工場」のMeizu(魅族)を買収したと報道が流れ、報道が流れた直後に中国の媒体の財経網汽車が取材を申し込んだところ、両社は無言を貫きました。最初の報道から数日後の5月9日、中国媒体の中国証券報はGeely Groupの携帯電話会社のXingji Shidai(星紀時代)の担当者の回答を掲載しました。
回答の前に状況を整理すると、Geely GroupがMeizuを買収すると考えられていましたが、Geely Group傘下のXingji ShidaiがMeizuを買収する計画で動いているようです。買収して傘下に設置するのか、吸収を伴う買収なのかわかっていない現状ですが、Geely Groupによる直接的な買収は行われない見通しです。
そして、中国証券報は担当者の回答として「今回の市場の噂に関して、当面の間は回答を控えさせていただき、確定的な情報が入り次第、確認させていただきます。また、高価格帯の携帯電話の新製品の進捗については、明確な予定はありません。そして、流れている噂の表現は不正確な部分があり、携帯電話を開発しているのはGeelyではなく、Geely Groupの董事長のLi Shufu(李書福)が個人的に投資を行っているXingji Shidaiが行っていると表現すべきです。」と掲載しました。
中国媒体の36Krが両社が買収に関して話し合いを進めていると報じた際は、Geely Groupは「市場の噂に関して回答できません。」と回答していたため、今回のXingji Shidaiの担当者の回答で買収が確定したと決めつけるのは難しいと考えています。ただ、「当面の間」は気になる表現で、何かしらの発表を控えていると見ることが出来ます。その答えが買収完了なのか交渉決裂なのかわかりませんが、現在はXingji Shidaiの発表を待つ他にありません。