中国市場向けに販売されているQualcomm Snapdragon 865 5Gを搭載したXiaomi Mi 10(小米10)、Xiaomi Mi 10 Pro(小米10 Pro)、Redmi K30 ProがGPU Driverのみのアップデートに対応していることが明らかになりました。
中国市場向けのXiaomi Mi 10/Mi 10 Pro、Redmi K30 ProはGoogle Playストアが無く独自ストアとなる応用商店があり、この独自ストアにGPU Driverのみのアップデートを行う「GPU 駆動更新」がリリースされています。GPU 駆動更新の開発者は小米科技(Xiaomi)となっているためXiaomi公式アプリとなります。
最初のアップデートは3項目あり、以下のようになっています。
- GPU Driverの最適化、ゲームのパフォーマンスと安定性を強化
- OpenGL ESの最適化、崩壊3(崩壊3rd)、PUBG、Fortniteのゲームの安定性を向上
- Vulkan性能の最適化
GPU 駆動更新をインストールするとXiaomi Mi 10/Mi 10 Pro、Redmi K30 ProのGPU DriverのバージョンはOpenGL ES 3.2 V@444.0からOpenGL ES 3.2 V@0474.0へアップデートされます。全てにおいてV@0474.0で動作するのではなく古いバージョンとなるV@444.0も利用可能で、アプリ内の設定でDriverを切り替えることが出来ます。そのため、Aのアプリでは安定性が向上したけれども、Bのアプリではうまく描画しなくなったとなった場合は、BのアプリだけV@444.0で動作させることも可能です。
このGPU 駆動更新はXiaomi Mi 10/Mi 10 Pro、Redmi K30 Pro専用アプリとなっており、競合他社のSnapdragon 865 5G搭載機種にインストールしても正しく動作しません。QualcommはGoogleと共同でGPU DriverをGoogle Playストアにリリースし、誰でも簡単にアップデートすることが可能になる技術を発表していますが、先にXiaomiが独自にやってしまいました。