Xiaomiによる自社製SoC「Surge S2(澎湃S2)」が既に量産体制であるとDIGITIMESが伝えています。Xiaomiの自社製SoCはXiaomi Mi 5cに搭載された「Surge S1(澎湃S1)」というものがありましたが、正直な所を言ってしまうとあまり芳しくないSoCでした。
スペックは以前にリークされており、製造プロセスは台湾TSMC製の16nm FinFET、CPUはARM Cortex-A73(2.2GHz)x4 + A53(1.8GHz)x4のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G71 MP8(クロック数不明)、ストレージ規格はUFS 2.1、RAM規格はLPDDR4、CDMA2000に非対応となっており、2016年にリリースされたHiSiliconによるフラッグシップモデル向けSoC「Kirin 960」に近いパフォーマンスが期待されています。
HiSilicon Kirin 960のスペックは、製造プロセスが16nm FinFET Compact、CPUはA73(2.4GHz)x4 + A53(1.8GHz)x4のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G71 MP8(1073MHz)、ストレージはUFS 2.1、RAM規格はLPDDR4、CDMA2000に対応となっており、「Surge S2」はHiSilicon Kirin 960と同じ構成で、クロック数が異なるだけとなっています。
従来機となるSurge S1はXiaomi Mi 5cに採用されたので、「Surge S2」はXiaomi Mi 6cに採用されるのではないかという見方が強いです。DIGITIMESによると今の所そこまで製造数は多くないようですが、チップセットの開発能力が向上すれば大幅に拡大する可能性があるようです。
「Surge S2」はXiaomiの実質的な子会社のPineconeが製造する見込みです。
自社製SoCを開発しているApple、SAMSUNG、Huaweiが市場シェアを高めているので今回の情報は最終的には天下を取りたいXiaomiの自然な流れを報じています。
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