Helio G99とUNISOC T618、T606、Snapdragon 680 4Gの性能を比較

Helio G99とUNISOC T618、T606、Snapdragon 680 4Gの性能を比較

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ALLDOCUBE iPlay50シリーズやRedmi Pad SEなどのタブレット製品が搭載しているHelio G99とUNISOC T618、T606、Snapdragon 680 4Gの性能を比較します。

 

ちなみにiPlay 50 ProはHelio G99、iPlay 50はUNISOC T618、iPlay 50 miniはUNISOC T606を搭載していますので、iPlay 50シリーズで悩んでいる場合はこの記事を読んで選択の参考にしてほしいと思います。

 

今回の比較で使用するSoCのスペックを上にまとめました。これを見てなんとなくわかるかたは下のグラフまで飛ばしても構いませんが、わからない方は下の文章も読んでください。

 

製造プロセスは基本的に数字の小さいものが優れ、今回の場合は6nmプロセスと12nmプロセスがあります。そのため、この部分だけではHelio G99とSnapdragon 680 4Gが優れていると判断できます。

 

CPUは今回の場合はすべてのSoCでArm CPU IPを採用しているので言葉にしやすく、基本的に数字の大きい方が性能が優れる傾向にあります。そのため、今回のSoCの場合はCortex-A73よりもCortex-A75の方が、Cortex-A75よりもCortex-A76が優れます。

 

GPUはSnapdragon 680 4GはAdreno 610を採用していますが、その他のSoCはArm Mali GPUを採用しています。AdrenoとAdreno、MaliとMaliは表記を見ただけで比較でき、Adrenoの場合は基本的に数字の大きい方が優れ、Maliの場合も基本的に数字の大きい方が優れます。

 

しかし、Mali GPUは例えば最大650MHzのMali-G57 MP1と最大800MHzのMali-G52 MP2であった場合、先程の法則とは異なって後者が優れるときもあります。

 

RAM規格は共通してLPDDR4X RAMを採用していますが、データレートが異なっていることがわかると思います。今回の場合は2133MHzと1866MHz、1600MHzがあり、この数値が高ければ高いほどGPU性能が優れる傾向にあります。

 

 

AnTuTu Benchmark v10 OBにおける総合性能は、Helio G99が416,781点、UNISOC T618が308,255点、UNISOC T606が265,756点、Snapdragon 680 4Gが331,475点で、Helio G99が80,000点近くの差をつけて優位に立ちました。

 

CPU性能はHelio G99が138,227点で、これは高性能なCortex-A76が最大2.20GHzで動作することと、高効率なCortex-A55が最大2.00GHzで動作することが関係しています。その他の製品はCortex-A75やCortex-A73を採用しているので、Cortex-A76を採用したHelio G99が優位に立ちました。

 

ただ、Cortex-A75を採用したUNISOC T618とUNISOC T606よりも、Cortex-A73と古いCPUを採用したSnapdragon 680 4Gの性能が上回っているのは、高効率側となるCortex-A73のコア数が4基と多いためです。また、最大2.40GHzで動作することと、製造プロセスが6nmプロセスであることも関係しており、新しいものを使えば確実に優れるというわけではないことが理解していただけたかと思います。

 

GPU性能もCPU性能と同様にHelio G99が82,133点で圧倒的に優位に立ちました。これはMali-G57 MC2が最大1068MHzで動作することが関係しており、最大1114.8MHzで動作するAdreno 610の方が数字が大きいですが、Adreno 610そのものはあまり優れていないGPUであることがわかりました。

 

そして、UNISOC T618とT606は同じMali-G52 MP2を採用していますが、最大850MHzと最大614.4MHzで異なり、また、LPDDR4X RAMのデータレートも1866MHzと1600MHzで異なっているため、UNISOC T606は極端に低い性能が発揮されました。

 

 

Geekbench 6はAnTuTu Benchmarkと異なって基準点が設定されており、2022年1月に発表されたPC向けのIntel Core i7-12700が2,500点に設定されています。

 

シングルコア性能は最大2.20GHzのCortex-A76を搭載したHelio G99が735点で優位に立ち、その後ろに最大2.00GHzのCortex-A75を搭載したUNISOC T618が474点で続いています。T606が搭載したCortex-A75はSnapdragon 680 4Gが搭載したCortex-A73よりも1世代新しいものを採用していますが、それぞれ最大1.61GHzと最大2.40GHzに設定されていますので、数値の暴力と表現すると過激ですが、そういった手法を用いて優位に立っています。

 

マルチコア性能は最大2.20GHzのCortex-A76を2基と最大2.00GHzのCortex-A55を6基搭載したHelio G99が2,066点で優位に立ち、最大2.00GHzのCortex-A75を2基と最大2.00GHzのCortex-A55を6基搭載したUNISOC T618が1,660点で続いています。

 

UNISOC T606の高性能側のCortex-A75はCortex-A73よりも新しく、高効率側のCortex-A55はCortex-A53よりも新しいですが、それぞれ最大1.61GHzで動作するため、最大2.40GHzと最大1.90GHzで動作するSnapdragon 680 4Gよりも劣ってしまいました。

 

 

「性能」だけで選ぶのであればHelio G99を搭載した製品、Snapdragon 680 4Gを搭載した製品を選ぶといいでしょう。AppleのiPad並の性能は期待できませんが、これらを搭載した製品でも優れた体験が提供されると思います。

 

UNISOC T618とUNISOC T606を搭載した製品を考慮している場合は、ディスプレイの解像度と価格に注意しましょう。これらを搭載した製品のディスプレイの解像度がFHD (1080p)よりも高い2K (1440p)であった場合、CPUやGPUがディスプレイを正しく動かすことに力を使ってしまうので、ネット検索やアプリなどを使用するときにカクつく可能性があります。