TSMCが2023年1月1日より製造にかかる費用を6%も値上げすることが、複数の台湾の媒体が報じたことで明らかになりました。
通知を受けた顧客によると、7nmと5nmの高度なプロセスノードと、成熟したプロセスノードで平均して6%ほど値上げすると明らかになりました。半導体不足の影響によって搭載した製品の価格が上昇している中での値上げなので、私達にとって非常につらい情報です。
TSMCは2021年8月に、高度なプロセスノードで7%から9%の値上げ、成熟したプロセスノードで20%の値上げをしたばかりなので、度重なる値上げと言えます。そして、同社は製造が安定したら価格を引き下げる傾向にありましたが、残念ながらその慣例を無くしたので、半導体の価格の上昇はとどまることを知らないでしょう。
TSMCに製造を委託しているのはQualcommやMediaTek、Unisocなどがあり、これらの企業が開発した製品は2023年1月から値上げされることになります。昨今は低価格で高性能な製品が生み出しにくい状況ですが、今回の情報によってさらに生み出しにくくなったと思います。