Qualcommが2019年のフラッグシップモデル向けに開発したQualcomm Snapdragon 855 Mobile Platformに搭載されているGPUのAdreno 640のクロック数の設定値が判明しました。
開発者の肥威(Fei Wei)氏はSnapdragon 855のGPUのクロック数の設定値を発見し、それぞれ585MHz、499.2MHz、427MHz、345MHz、257MHzだったようです。最大クロック数の585MHzは初搭載機のLenovo Z5 GT Proでの検証でも判明しており、更にSnapdragon 855発表時に一部の方に手渡されたQualcomm Snapdragon 855 QRD(Qualcomm Reference Design)と全く同じです。
1世代前のSnapdragon 845は710MHz、2世代前のSnapdragon 835も710MHzなので最新のSnapdragon 855は大きく下がっています。クロック数が下がってもSnapdragon 845から20%の性能向上に成功しているので、Adreno 640自体の性能が非常に高いことがわかります。
クロック数が低いと発熱の心配をする必要が少なくなり、更に継続的に高パフォーマンスを発揮できるようになるのでゲームをする人にとっては非常に嬉しいでしょう。
今はLenovoのみが採用をしている状態ですが、XiaomiやOPPO、vivo、Samsung、Meizuなど様々な企業が採用する事がわかっています。パフォーマンスは横ばいになると思いますのでAI機能を駆使した写真撮影やバッテリー消費の最適化、筐体デザインが雌雄を決するでしょう。