ASUSが2020年に発表すると考えられているフラッグシップモデルのASUS ZenFone 7とZenFone 7 Proの内、前者のZenFone 7に関する情報がASUS ROG Phone 3のKernel Source内にいくつか記載があったのでまとめてみます。
ZenFone 7はZS670KSの型番で開発が進められており、SoCはSnapdragon 865 5Gを搭載します。WLANとBluetooth通信を管轄するサブシステム(Subsystem)としてQCA6390を搭載することがKernel Sourceに記載されており、このQCA6390はQualcomm FastConnect 6800のポート番号となっています。Snapdragon 865 5GにはCPUとCPUの周波数を向上させたSnapdragon 865 Plus 5Gがありますが、こちらはただ周波数を上げただけではなくサブシステムもアップグレード版となるQualcomm FastConnect 6900を搭載しこちらのポート番号はWCN685x-5もしくはWCN685x-1となっていますので、ZenFone 7にはSnapdragon 865 Plus 5GではなくSnapdragon 865 5Gを搭載することが明らかです。
この他ディスプレイはBOE製FHD+(2340x1080)液晶を搭載し、ディスプレイインチ数は6.4インチ、リフレッシュレートは60Hzとなっています。LCDのStatusはOKでAMOLEDのStatusはDISABLEDのため液晶を採用していることが明らかになっています。ディスプレイのサイズが記載されており、横幅が68mmで縦幅が147mmとなっているので計算したところ画面サイズは6.4インチとなり、従来機となるZenFone 6と同じです。
指紋認証センサーはGoodix(匯頂科技)製で、具体的なセンサーICはgf3626となっています。このgf3626はHonor X10に搭載され、こちらの機種では電源ボタンと兼用の指紋認証センサーとなっていますのでZenFone 7は画面内指紋認証の可能性はなく、ZenFone 6と同じく背面か電源ボタンとの兼用になるでしょう。そして、今現在において液晶ディスプレイ環境での画面内指紋認証は実用化されていませんので、その面から見ても背面か電源ボタンとの兼用が考えられます。
外部SDカードに対応する記載もあり、ZenFone 6と同じくnanoSIM+nanoSIM+SDCardのトリプルスロットになると考えています。
この情報をまとめるとASUS ZenFone 7のスペックは6.4インチ60HzのBOE製FHD+(2340x1080)液晶、Snapdragon 865 5G、背面指紋認証or電源ボタン兼用指紋認証、nanoSIM+nanoSIM+SDCardのトリプルスロットとなります。ZenFone 7において重要なカメラについては特別な記載がなく、残念ながら特定をすることは出来ませんでした。