Qualcommが2022年5月に発表したSnapdragon 7 Gen 1はGPUにAdreno 662を採用していると考えられていましたが、実際には違ったものを搭載していることが明らかになりました。
Snapdragon 7 Gen 1が初めて捕捉されたのは5月の初旬で、この時のスペックは、CPUは2.36GHzで動作するCortex-A710を4基、1.80GHzで動作するCortex-A510を4基の4+4構成、GPUはAdreno 662を搭載すると判明していました。
ちなみに初搭載機はOPPO Reno8 Proで、発表は5月23日なので、この時に補足したものは試作機となります。
市場に発売されてからの状態を見てみると、CPUは2.40GHzで動作するCortex-A710を1基、2.36GHzで動作するCortex-A710を3基、1.80GHzで動作するCortex-A510を4基の1+3+4構成で、GPUはAdreno 644を搭載しています。
試作品と完成品の違いは、CPUは1基のCortex-A710が2.40GHzへ上昇し、GPUはAdreno 662からAdreno 644へ名称が変更されています。CPUはクロック数がわずかですが上昇しているので性能も上昇していますが、GPUは試作機で計測した形跡がないので性能が変更されたのは現状では不明です。
ただ、Qualcommの命名方式として数字の大きい方が性能が優れるように設定されているので、順当に考えれば性能が下がったと思っています。ただ、この変更は試作機と完成品で行われており、完成品と完成品で行われていないので、多くの消費者は無関係の情報です。
そのため、認識としてはSnapdragon 7 Gen 1のGPUはAdreno 662を搭載していたが、何かしらの理由でAdreno 644に名称を変更したと覚えているだけで問題ありません。
ただ、不思議な行動をしているのは事実なので、Snapdragon 7 Gen 1の歩留まりが悪いのか、過去の製品との性能の差を正しくするために何かが犠牲になったのか気になるところではあります。