Snapdragon 680 4GのAnTuTuとGeekbenchの性能が判明。VS. Snapdragon 690 5G、675、662

Snapdragon 680 4GのAnTuTuとGeekbenchの性能が判明。VS. Snapdragon 690 5G、675、662

2022年1月8日

2021年10月発表のSnapdragon 680 4GのAnTuTu Benchmark v9とGeekbench 5の性能が明らかになったので、Snapdragon 690 5G、Snapdragon 675、Snapdragon 662と比較します。Snapdragon 680 4GとSnapdragon 675の間にはSnapdragon 678がありますが、採用製品がRedmi Note 10しか無いので比較対象に含めていません。

 

Snapdragon 680 4GはSnapdragon 662やSnapdragon 460と異なって名称に4Gが付与されています。これは「5G時代に発表された4G製品」をわかりやすくするためで、そこまで深い意味はないと思います。

 

Snapdragon 680 4Gの主な仕様は、プロセス技術はTSMC N6、CPUはKryo 265(4xCortex-A73 2.4GHz+4xCortex-A53 1.9GHz)、GPUはAdreno 610 @周波数不明、5G非対応、Wi-Fi 5対応、Bluetooth 5.1対応、Quick Charge 3.0対応です。

 

察しの良い方は「Snapdragon 662と同じ」と思ったでしょう。ただ、CPUに採用しているCortex-A73に違いがあり、Snapdragon 680 4GはArmのCPU IPをそのまま採用しているのに対して、Snapdragon 662は“セミカスタム”を施しています。具体的な数値を出すと識別子が異なっており、Snapdragon 680 4Gは3337、Snapdragon 662は2048です。

 

Snapdragon 680 4Gを搭載したvivo Y21T(6+128GB)のAnTuTu Benchmark v9の性能は、CPU性能が837,49点、GPU性能が46,585点、MEM性能が75,420点、UX性能が68,393点で総合性能が274,147点となりました。

 

Snapdragon 675と比較すると総合性能はほぼ同じ、CPU性能は約11%低く、GPU性能はほぼ同じとなりました。細かく見ると、Snapdragon 680 4Gは4+4構成を採用しSnapdragon 675は2+6構成を採用していますが、後者がCortex-A76+Cortex-A55と優れたCPUを採用しているので優位に立ちました。

 

Snapdragon 662と比較すると総合性能は約30%優位、CPU性能は約25%優位、GPU性能は約17%優位です。CPU性能に関してはセミカスタムなのか否かは考慮する必要はなく、周波数が圧倒的に異なるのでSnapdragon 680 4Gが優れます。GPU性能に関しては共通してAdnore 610を搭載しているため、Snapdragon 680 4Gは950MHzよりも高い可能性があります。

 

CPU性能を専門的に計測するGeekbench 5ではSnapdragon 680 4Gのシングルコア性能は388点、マルチコア性能は1,692点です。参考値として最新製品のSnapdragon 8 Gen 1は1,200点程度と3,700点程度です。

 

Snapdragon 675と比較すると、シングルコア性能は約23%低く、マルチコア性能は約3%優位に立ちました。シングルコア性能はCortex-A73 2.4GHzとCortex-A76 2.0GHzの差を表し、周波数が低くても2世代先のCPUが優位に立ちました。Webサイトの閲覧が主な利用の場合はSnapdragon 675を搭載した製品のほうがいいかもしれません。

 

Snapdragon 662と比較すると、シングルコア性能は約24%優位、マルチコア性能は約21%優位です。これはAnTuTu同様にセミカスタムの話は関係なく周波数の差で違いが明らかです。当然、プロセス技術の進歩による電力効率の向上もありますので、省電力性を考慮すると性能以上の差はあると思います。