サムスン電子(Samsung)が今年のスマートフォンの出荷台数の目標を2億6000万台に下方修正したと韓国媒体のThe Elecが報じました。
サムスン電子は当初、3億3400万台を生産し、3億台程度を出荷する計画を立てていましたが、15日、業界によると同社が2億6000万台に下方修正したことが確認されたようです。昨年の2021年は2億7000万台を出荷したため、下方修正した台数に達したとしても昨年よりも出荷台数が少なくなる見込みです。
The Elecによると、サムスン電子は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し始めた2020年の出荷台数は2億5000万台に急減しましたが、昨年の2021年は2億7000万台に増加したため、今年の2022年は3億台を出荷する目標を立てたようです。そのため、同社は3億3400万台を生産する目標を立て、同媒体によると3億3400万台のうちの自社生産は2億8400万台、中国のWingtechとHuaqinなどとの合作生産(JDM)は5000万台とされています。
サムスン電子が出荷目標台数を下方修正した理由として、最近の国際的な景気の不確実性による消費者心理の萎縮が反映したと考えられています。ただ、iPhoneを開発し販売を行うAppleは堅固に出荷台数を伸ばす・維持する見込みです。
また、出荷台数の目標だけでなく生産量の計画の変更が確認されており、第1四半期は6000万台を生産し、5月には第2四半期に5300万台、第3四半期に4700万台を生産する計画を立てましたが、実際の生産量は第2四半期は4800万台に減少し、第3四半期は4600万台を計画しているようです。第3四半期は4700万台から4600万台に変更されたので大きく減少していませんが、第2四半期の生産量よりも確実に少なくなるので、生産ラインの稼働率は低くなると予想されています。
第4四半期に関しては未定ですが、10月から11月の2ヶ月間の生産量は3400万台を自社生産する方針を立てたようです。2年前の2020年は4000万台、昨年の2021年は3700万台で、更に減少するので苦しい状況にあるのは間違いないでしょう。
そして、12月には2023年の初頭に発表する予定のGalaxy S23、Galaxy S23+、Galaxy S23 Ultraの生産を開始する予定です。これらの製品の出荷目標台数は850万台、650万台、1300万台とされており、すべての市場でSnapdragon 8 Gen 2を搭載する見込みです。