Qualcommがフラッグシップのモバイル端末向けの最新プラットフォームの「Qualcomm Snapdragon 845 Mobile Platform(SDM845)」を正式発表しました。
2016年11月に発表されたQualcomm Snapdragon 835の正統後継機となります。
Qualcomm Snapdragon 845のスペックは、プロセスは10nm LPP FinFET、CPUはオクタコアのQualcomm Kryo 385、GPUはAdreno 630、ISPはQualcomm Spectra 280 ISP、DSPはHexagon 685 DSP、AudioはQualcomm Aqstic Audio、Security SupportはQualcomm Secure Processing Unit(SPU)、Qualcomm Snapdragon X20 LTE Modemを搭載しています。
QualcommはSnapdragonに様々なものが搭載されていることからプロセッサーからプラットフォームへの名称変更を行っています。
オクタコアのCPU、Qualcomm Kryo 385は4コアのパフォーマンスコアがと4コアのエフィシェンシーコアで構成され、それぞれ動作周波数(クロック数)は前者が最大2.8GHz、後者が最大1.8GHzとなっています。
Snapdragon 835のCPUは、オクタコアのQualcomm Kryo 380の動作周波数は4コアが最大2.45GHz、4コアが最大1.90GHzとなっています。
GPUはQualcomm Adreno 630 Visual Processing Subsystemで、性能はSnapdragon 835よりも30%の向上に成功しています。
DSPのHexagon 685 DSPはAIの処理などを行うことが出来、HiSilicon製SoCの「Kirin 970」に搭載されているNPUの様な働きが可能になっています。
ディスプレイの解像度は最大4KのUltra HDに対応しています。
通信モデムは高性能なQualcomm Snapdragon X20 LTE Modemを搭載し、通信方式はFDD-LTE/TD-LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM方式に対応しています。
急速充電規格のQualcomm Quick Charge 4、及びQualcomm Quick Charge 4+に対応し、15分で50%の充電が可能になっています。
Qualcommによれば全体を通して30%程度の性能向上に成功しており、Snapdragon 835を搭載したスマートフォンの中でAnTuTuベンチマークでの現在最高点のOnePlus 5が181,288点なので、Snapdragon 845のおおよその値は235,674点となります。
あくまでもQualcommが発表した性能向上値とSnapdragon 835においての最高スコアを計算しただけなので参考値となりますが、Apple A11 Bionicを上回るパワーを誇っていることになります。
ハワイで行われた発表会ではSnapdragon 845を搭載したリファレンス機が展示されているようですので、早ければ今日の夜にもAnTuTu公式がベンチマークスコアを公開するでしょう。
Qualcomm Snapdragon 845 Mobile PlatformはXiaomiのスマートフォンが初搭載することが確定し、春頃に発表されるXiaomi Mi 7(仮称)に搭載されると見られています。
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