QualcommがSnapdragon 7 Gen 1を発表、新しい命名規則を採用した「Snapdragon 7」製品

QualcommがSnapdragon 7 Gen 1を発表、新しい命名規則を採用した「Snapdragon 7」製品

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Qualcommは2022年5月20日に中国でSnapdragon Nightを開催し、新製品としてSnapdragon 7 Gen 1を発表しました。

 

Snapdragon 8 Gen 1を同じ命名規則をSnapdragon 7シリーズの製品で初めて採用した製品で、Snapdragon 778G 5Gの後継製品にあたります。

 

名称 Snapdragon 7 Gen 1 Snapdragon 778G 5G
CPU Kryo

(1xA710+3xA710+4xA510)

Kryo 670

(4xA78+4xA55)

動作周波数 2.4GHz+2.36GHz+1.8GHz 2.4GHz+1.8GHz
GPU Adreno 662 Adreno 642L
動作周波数 ? 550MHz
NPU/DSP Hexagon(7th Gen) Hexagon 770
カメラ Triple 14-bit Spectra ISP

2億画素 or 8400万画素(ZSL) or 6400万画素+2000万画素(ZSL) or 3x2500万画素(ZSL)

2.5 Gigapixel per Second

Triple 14-bit Spectra 570L ISP

1億9200万画素 or 6400万画素(ZSL) or 3600万画素+2200万画素(ZSL) or 3x2200万画素(ZSL)

2.0 Gigapixel per Second

リフレッシュレート 60Hz(QHD+)

144Hz(FHD+)

144Hz(FHD+)
エンコード/デコード 4K@30FPS H.265, VP9

Dolby Vision, HDR10+, HDR10, HLG

Slow-mo: 720p@480FPS

4K@30FPS H.265, VP9

HDR10+, HDR10, HLG

Slow-mo: 720p@240FPS

RAM LPDDR5(3200MHz) LPDDR5(3200MHz)
ストレージ UFS 3.1 UFS 3.1
Wi-Fi Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E
Bluetooth Bluetooth 5.3 Bluetooth 5.2
位置情報 GPS, Glonass, BeiDou, Galileo, QZSS, NavIC GPS, Glonass, BeiDou, Galileo, QZSS, NavIC
通信 統合: X62 5G Modem

Sub-6GHz/mmWave

(4.4Gbps/?)

統合:X53 5G Modem

Sub-6GHz/mmWave

(3.7Gbps/1.6Gbps)

充電規格 Quick Charge 4+ Quick Charge 4+
プロセス技術 Samsung 4nm(4LPE) TSMC 6nm(N6)
型番 SM7450-AB SM7325

Snapdragon 7 Gen 1はSnapdragon 778G 5Gの後継製品で、CPUはKryo 670からKryoへ、GPUはAdreno 642LからAdrenoへ、製造場所がSamsungからTSMCへ変更され、プロセス技術が6nmから4nmへ微細化しました。

 

CPUはCortex-A78とCortex-A55構成からCortex-A710とCortex-A510構成へ刷新。性能面の進化は期待できますが、Cortex-A710は64bit/32bit兼用でCortex-A510が64bitのみなので、中国でいくつか存在する32bit版のアプリを動作させた際は高性能のCortex-A710のみが駆動するため、省電力の性能は場合によっては悪く出る可能性があります。

 

GPUはAdreno 642LからAdreno 662へ刷新。Adreno 662は内部の表記で、QualcommはAdrenoと表現しています。ただ、Snapdragon 8 Gen 1やSnapdragon 8+ Gen 1が搭載したAdrenoとは別物なので、知識のある人にはわかりにくくなったと感じます。

 

性能面はCPUは不明ですが、GPUは20%向上したと明らかにしています。AnTuTu v9では16万点程度を算出しているため、仮に20%がAnTuTu基準だったと考えると、192,000点程度になります。

 

AI関連は第7世代のAI Engineを採用し、ISP関連は2億画素の撮影に対応し、Security関連はAndroid Ready SEをサポートしました。

 

採用企業はHonor、OPPO、Xiaomiが挙げられ、その中でOPPOの役員が発表会に登場し、初採用を行うと表明しました。

 

 

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