Geekbenchを開発・提供しているPrimate Labsは、Samsungが特定の環境下で性能を抑制して省電力性を高める機能のGOS(Game Optimizing Service)の問題を調査し、同機能が適用された複数の製品をGeekbenchの“Android Benchmark chart”から除外すると発表しました。
Earlier this week, we were made aware of Samsung's Game Optimizing Service (GOS) and how it throttles the performance of games and applications. GOS decides to throttle (or not to throttle) applications using application identifiers and not application behavior.
— Geekbench (@geekbench) March 4, 2022
GOS問題に対してPrimate Labsは「Samsungの製品が搭載しているGOSは動作ではなく識別子で性能を抑制し、Geekbenchなどは含まれていないので、ベンチマーク操作のひとつと判断した。」と明らかにし、GOSが適用された複数の製品を“公式の性能”として掲載する“Android Benchmark chart”から除外すると発表しました。
「ベンチマーク操作」はHUAWEIや独立前のHonorの製品で行われたBM Modeが記憶に新しいでしょう。この機能はベンチマーク計測時に性能を極端に向上させるもので、今回のGOSはベンチマーク計測時は本来の性能、特定の環境下で抑制された偽りの性能を発揮するため、BM ModeとGOSは根本的に同じと認識できます。
除外が発表された製品はSnapdragonとExynosの搭載は関係なしに、Galaxy S10に属するすべての製品、Galaxy S20に属するすべての製品、Galaxy S21に属するすべての製品、Galaxy S22に属するすべての製品で、Galaxy S10 LiteやGalaxy S20 FE、Galaxy S21 FEも例外なく含まれて計31製品に及びます。