OPPOは半導体設計子会社のZEKU(哲庫)の事業を終了すると2023年5月に発表し、OPPOの新しい自社開発SoCが世に出ることはなくなりました。そんな中、開発が中止されてしまったGen 2 SoCの性能が素晴らしいものになる予定だったと明らかになりました。
OPPOの子会社のZEKUでプリンシパルパフォーマンスアーキテクトとして従事していた人物が公開した情報によると、Gen 2 SoCは発売時にMediaTekのDimensity 9400と同等の性能と機能を備えたものになる予定だったと明らかになりました。
Gen 1 SoCは噂レベルですが、Snapdragon 8+ Gen 1と同程度の性能を有するとされており、多くの注目を浴びていました。初搭載機はOPPO Reno11シリーズで、TSMCの4nmプロセスに基づくN4で製造される予定でした。
Gen 2 SoCが競合するDimensity 9400は2024年に発表され、2025年の製品が搭載するSoCとなる見込みで、かなりの高性能なSoCになる予定だったとわかります。このSoCの開発に成功していた場合は最上位製品のOPPO Find X8シリーズで採用されていた可能性があります。そうした場合、過去のHUAWEIのような柔軟な製品展開ができるようになり、発表する製品の厚みが生まれます。
しかし、残念なことにOPPOはZEKU事業の終了を発表したため、Gen 1 SoCとGen 2 SoCが世に出ることはありません。ZEKU事業の終了については、アメリカ合衆国の圧力が関係していると発表している人物やメディアがありますが、OPPOは「世界経済と携帯電話市場の不確実性」が原因だと発表しています。