Snapdragon 8+ Gen 1を搭載したNothing Phone (2)向けにカスタムROMが開発され、XDAにてリリースされたので共有します。
ROMの名称はNothingMuchROMで、現在はアルファ版としています。開発を行った人物は確かな実績のあるArter97氏で、同氏はGalaxy SシリーズやOnePlus製品、POCO製品のカスタムカーネルを開発した経験があり、知名度ともに実績もある信頼のできる人です。
NothingMuchROM for Nothing Phone (2) (Ver. R1A1) ・64-bit-only for better performance (パフォーマンス向上のために64bit Onlyに) ・System tuned for better performance (パフォーマンス向上のためにシステムの調整) ・Disabled dm-verity/FEC for better performance (パフォーマンス向上のためにdm-verity/FECを無効化) ・Latest f2fs-tools for better error handling (エラー処理を改善するために最新のf2fsツールを採用) ・Custom resource overlay (カスタムリソースオーバーレイの採用) ・Fonts used from Google Pixel (Google Pixelで使用されているフォントを採用) ・Defaults to DPI to 360 (DPIのデフォルトを360に変更) ・Slightly debloated (わずかにデブロート)
主な変更点は上の通りで、Nothing Phone (2)の良いところは基本的にそのままにして、新たに優れた体験を提供するように改良されています。ただ、フォントに関してはNothingの魅力のひとつなので、この部分をどう思うかによって評価が変わりそうです。
デブロート (Debloated)という聞き馴染みのない言葉ですが、不要なアプリを削除したことを意味しており、開発者によるとGoogle DriveとKeep、Meet、YouTube Music、YouTube、YouTube TVを削除したとしています。この他、OTAサービス、FactoryTest、Logkitも無効化しているとしています。
NothingMuchROMを導入するにはBootloader Unlockを行う必要があります。この行為は自己責任が強くなるため、自分で検索して自分で実行してください (検索リンク)。それらを完了して故障した責任を自分が負うことに納得できれば読むのを進めてください。
・[ALPHA] NothingMuchROM for Nothing Phone 2 | XDA Forums
fastboot flash super super.img
今回のROMは動的パーティション形式で配信されているため、boot領域やrecovery領域ではなくsuperでフラッシュします。
fastboot flash vbmeta vbmeta.img
dm-verityを無効化していなかった場合は、必要に応じてフラッシュするように開発者は勧めています。
あとはいつも通り設定を済ませ、利用を開始するだけです。削除されたアプリはPlayストアからインストールできます。