ある時から国際市場を放棄し中国市場に注力したMeizuですが、今年の下半期に東南アジアと中東市場の参入を画策していることが明らかになりました。
社員のJerry-Long氏は「ロシアでMeizu 20とMeizu 20 Proを待っている人がいる」という投稿に対して「今のところロシア版の販売予定はありませんが、下半期には東南アジアや中東の地域で販売されるでしょう」と回答し、中国国外の市場を開拓する予定を立てていることが明らかになりました。
ロシア版の販売を避けているのは、おそらくはロシアによるウクライナへの侵攻が関係しており、自社の製品を公式にロシアで販売するとアメリカ政府からの目が厳しくなることが予想されます。もし、アメリカ合衆国からの制裁を受けてしまうとさまざまな部品を仕入れることが難しくなり、優れた製品の開発や販売が難しくなります。
そのため、比較的安心な東南アジアや中東で製品を販売することでシェアを獲得し、企業としての価値を高めていく方針になったのでしょう。ただ、これらの市場ではフラッグシップ製品よりもミドルレンジ製品やエントリー製品が人気のため、どのような製品を投入するのか非常に気がかりです。仮にMeizu 20やMeizu 20 Proを販売してもGalaxyやiPhoneのシェアを奪うことはほぼ不可能なので、何か新しい製品を開発して販売する必要があります。
どのような製品を発表するのか現状では不明ですが、現在の方針を変更して中国国外での販売を画策しているのは非常に嬉しい情報です。やはり、企業としての成長は中国国内でも十分に行うことが出来ますが、さらなる成長を期待する場合は中国から離れた市場でシェアを獲得することが大事です。